窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

笑えてほろりと「引っ越し大名」

エンドロールを見るまで気づかなかったが、脚本は「超高速! 参勤交代」と同じ人だった。

題名引っ越し大名
監督犬童一心
脚本土橋章宏
出演■主人公の家族など/星野源(片桐春之介、引っ越し奉行)、富田靖子(波津、春之介の母)、高橋一生(鷹村源右衛門、御刀番・春之介の幼馴染)、高畑充希(於蘭、前引っ越し奉行の娘)、鳥越壮真(音松、於蘭の息子)
藩士など/及川光博(松平直矩、藩主)、松重豊(本村三右衛門、国家老)、西村まさ彦(藤原修三、次席家老)、正名僕蔵(佐島竜五郎、勘定奉行)、濱田岳(中西監物、勘定頭)、山内圭哉(仲田小兵衛、江戸留守居役)
■帰農する人たち/小澤征悦(山里一郎太、姫路藩士)、飯尾和樹(高橋四郎、姫路藩士)、ピエール瀧(北尾俊蔵、姫路藩士)
■その他/向井理柳沢吉保)、和田聰宏(田中衆三郎、隠密頭)、岡山天音(和泉屋若旦那、廻船問屋)、丘みどり(大野の妾)、斉藤暁(小野田真之、村人)、立川志らく(ナレーション)、他
公式サイト映画『引っ越し大名!』 公式サイト
制作日本(2019年8月30日公開)
時間120分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン2)

概要

  • 姫路藩主の松平直矩は幕府から国替えを命じられる。しかも減封である。松平直矩はこれまでにも国替えを命じられたことがあり、その時は引っ越しを仕切ってくれる奉行がいたから任せておけばよかったが、過労で死んでしまった。この「お国の一大事」に、まずは引っ越し奉行を決めなければならない。そこに「かたつもり」というあだ名の書庫番・片桐春之介に白羽の矢が立った……

雑感

  • 時代劇などでは正面切って描かれることはないが、藩が丸ごと引っ越すわけだから、お金も手間も、気持ちの上でも大変だろう。そこに焦点を当てたドタバタコメディ。コメディ部分はコメディ部分で面白かったが、ただのコメディではないところが「超高速! 参勤交代」との違いと言えばよいか。
  • 連れて行けない家臣を帰農させる、いずれ加増があった時に迎えに来る、という案が出て来た時、「その時になったら、もう武士には戻りたくない、という人が出てくるだろうな」「その時を待てずに死んでしまう人も大勢いるんだろうな」「でもそこまでは物語上、拾えないだろうな」と思っていたところ、ちゃんとどちらにも言及してくれて嬉しかった。最後、「全員」が戻って来て藩主に拝謁するシーンは感動した。
  • 引っ越しそのものが藩が潰れるかどうかという「おおいくさ」なのだから、力づくで邪魔しようとする人たちを登場させる必要はなかったと思う。派手に盛り上げるためにはチャンバラシーンが必要と判断したのかも知れないが、その割にチャンバラシーンはカッコよくなかった(その点「超高速! 参勤交代」のアクションシーンはカッコよかった)。高橋一生は「滅茶苦茶強い」という設定だったが、あまり強そうではなかった。

配役

  • ピエール瀧がいい仕事をしていた。そういえば彼が例の事件を起こし、多くの作品が、彼の登場シーンをカットしたり別の役者で取り直しをしたりしている中、「撮り直しはせずこのまま公開します」といっている映画作品があるな……と思っていたのが本作だったのか。その覚悟やよし。

監督

(2019/10/21 記)

上田慎一郎監督作品「イソップの思うツボ」

出演者によってその映画を観るかどうか決める、というのはよくやるが、監督で観るか観ないかを判断することはない。これまではなかった。が、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の次回作ということで、初めて監督名だけで観に行った。もっとも、役者に知っている人は誰もいなかったが。

題名イソップの思うツボ
監督・脚本浅沼直也、上田慎一郎、中泉裕矢
出演■亀田家/石川瑠華(亀田美羽)、渡辺真起子(亀田美沙子、美羽の母)
■井桁家/井桁弘恵(兎草早織、タレント)、桐生コウジ(兎草信司、早織の父)、佐伯日菜子(兎草裕子、早織の母)
■戌井家/紅甘(戌井小柚)、斉藤陽一郎(戌井連太郎、小柚の父)
■その他/髙橋雄祐(八木圭佑、教師)、川瀬陽太(近藤、ヤクザ)、他
公式サイト映画『イソップの思うツボ』 公式サイト
制作日本(2019年8月16日公開)
時間87分
劇場TOHOシネマズ日比谷(スクリーン10)

雑感

  • 映画は一般に2時間前後の時間枠を取る。ざっとテレビドラマの2~3倍だ。これはどういうことかというと、テレビドラマの一話分と比較して、ぐっと深く掘り下げるか、たくさんの事件が起きるか、という違いになって表われる。
  • ところが本作は、それほど深く掘り下げられるというわけではなく、さらりと流れていく。さりとて、次から次へとどんどん事件が起きるのかというと、そういうわけでもなく、割とあっさり収束されていく。終わった時の率直な感想を一言でいうなら「え、もう終わりなの?」である。要するにスカスカなのだ。
  • 確かに87分という時間は普通の映画に比べてかなり短いが、90~100分程度であっても、濃密で、堪能した……という作品はいくらでもあるので、話自体が薄かったということだ。もう少しいろんなものをぶっこんでほしかった。
  • ストーリーに対する批判も多いようだが、それほど悪かったとは思わない。それなりに意外性もあったし、石川瑠華は可愛かったし。

配役

  • 紅甘(ぐあま)は内田春菊の娘で(俳優の貴山侑哉の娘と言った方がいいのかな)、ぐあまは本名だそうだ。

(2019/9/26 記)

バカッターのなれの果て?「インシテミル」(BD)

ブルーレイ視聴。以前(今確認したら9年も前だ……)見てつまんねーと思ったことは覚えているのだが、ツタヤでたまたま見かけたら、そのつまんねー映画を急に見たくなったので借りてきた。

過去記事

雑感

  • 9年前に見た時とほぼ同じことを今回も感じた。モニターの人たちは、一週間おとなしく過ごせば時給112,000円、一週間で2,000万円弱の報酬が得られると思っている。人を殺しに行くわけではない。いきなり人が死んだら普通は事故を疑う。モニター同士、殺されることを恐れたり、殺そうと思ったりするには、大きなきっかけが必要だ。それが西野の存在だったのかも知れないが、それだけでは弱い。
  • モニターの様子はネットで公開されており、かなりのアクセスを集めているようだ。建物やガードなどの設備の維持費、何よりモニターへの高額な報酬を払うため、莫大な資金が必要だ。以前見た時は、漠然と、お金持ちのスポンサーがいるのだろうぐらいに思っていたが、ネットでアクセスが集まると大きな利益が出るというのは、今なら当たり前。そうすると、主催者はYouTuberだろうか。不法なことをしているわけで、不特定多数の人に見られれば捕まる確率も高くなるけど、現実にも、バレたら大変なことになるのに犯罪的な行為をネットにアップし大学を退学になったり勤め先を首になったりする人があとを絶たないわけで、そういうバカッターのなれの果てか?
  • それにしても、これだけ大勢人が死んでいながら、警察沙汰にならないのがすごい。そのことに対して何の説明もない点もすごい。
  • 当時は石原さとみは今ほど人気はなく、自分も知らなかった。あまり印象に残らず、あとで石原さとみの名前に接するたび、「インシテミルに出ていたはずだけど、どの人だったか?」と思い出せないほどだった。今回改めてみると、確かに、性格にも翳りがあり、存在感の薄い役である。唇はぶ厚いが、現在ほど美人ではない。ただ自分の好みで言えば、今の石原さとみよりもこの頃の彼女の方が惹かれるものがある。

(2019/9/26 記)

天才数学者だそうだが……「アルキメデスの大戦」

題名アルキメデスの大戦
原作三田紀房
監督・脚本山崎貴
出演■数学者/菅田将暉(櫂直)
■航空主兵主義/舘ひろし山本五十六、海軍少将)、國村隼永野修身、海軍中将)、山崎一(藤岡喜男、造船少将)、柄本佑(田中正二郎、海軍少尉)
■大鑑巨砲主義/小林克也(大角岑生、海軍大臣)、橋爪功嶋田繁太郎、海軍少将)、田中泯(平山忠道、造船中将)、奥野瑛太(高任久仁彦)
■その他/小日向文世(宇野積蔵、戦艦長門艦長)、浜辺美波(尾崎鏡子、かつての櫂直の教え子)、矢島健一(尾崎留吉、鏡子の父・尾崎財閥社長)、笑福亭鶴瓶(大里清、大里造船社長)、角替和枝(料亭の女将)、木南晴夏(もしかして秘密を洩らした料亭の女か?)、他
公式サイト映画『アルキメデスの大戦』公式サイト
音楽佐藤直紀
制作日本(2019年7月26日公開)
時間130分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン9)

概要

  • 1933年(昭和8年)、山本五十六らは、これからの海軍に必要なのは航空母艦であり、巨大戦艦は不要と説くが、嶋田繁太郎らは大口径の主砲を搭載した巨大戦艦こそが日本軍の象徴であると考えており、対立。山本は、嶋田が平山に命じて設計させた戦艦の建造予算が低いことに注目し、不正の証拠をつかむため、帝国大学で天才数学者の誉れ高い櫂直に目を付け、協力させるが……

雑感

  • 抜群に面白い。笑えるシーンもいくつかあるが、それは本気で笑える。全体を貫いているのは重たい話であるが、うまくサラリと処理してある。冒頭の戦闘シーン(戦艦大和が撃沈されるシーン)は力が入っており、これだけでも見る価値がある。映画らしい映画であり、よくできた作品である。
  • これからの戦闘機は戦闘機が主役になる、と見抜いた山本五十六らは見事だが、大角海軍大臣嶋田繁太郎らは時代が全く見えていない。いつの時代にもこういう人が足を引っ張るのだなあと思いながら見ていたのだが、物語は途中で二転、三転する。
  • ひたすら戦争を避けるために、戦争で苦しむ人をこれ以上出さないために、ということだけ考えていた櫂直に対し、山本らは同調するふりをして次の戦争の準備も進めている。一方、平山忠道は、戦争は避けられない、問題はいつ戦争を終わりにするかだという。国が壊滅するまで戦ってはダメなのだと。ではそのためにどうする……? こうした問題の解決は、数学の問題のように一筋縄ではいかないことに直面した櫂直は初めて悩む。これが終盤のクライマックス。
  • 視聴者にも問いかける。1933年に生きていたら、何をすべきだったのか。戦争を避けるためにできることは? 戦争が避けられないとしたら?

配役

  • 角替和枝柄本佑の母)はこれが遺作。最後に親子共演できて良かったか。
  • 浜辺美波は(メークのせいか)老けて見えたが、まだ10代(19歳)だった!

(2019/9/24 記)

「ビブリア古書堂の事件手帖」(BD)

ブルーレイ視聴。

雑感

  • 野村・栞子パートの現代編はイマイチだが、夏帆回想シーンは素晴らしい、という感想は映画を見た時と同じ。
  • 野村周平が鴨居に頭をぶつけて、神野三鈴から「また? あんたよくぶつけるねー。でもうちの家系に背の高い人は誰もいないのに、なんでアンタはそんなに背が高くなったんだかねえ」と言われる印象的なシーンがなかった。絹子の浮気を立証する、重要なシーンなのに! もしかして、これは映画ではなく原作小説にあったシーンか?
  • とすると、回想シーンを見た僕ら観客は、絹子に何があったのかをわかっているが、大輔にとっては、単なる栞子の空想であって、何も根拠がないことになる。自分がひどく怒られた、というだけでは証拠としては弱いなあ。

ビブリア古書堂の事件手帖 [DVD]

ビブリア古書堂の事件手帖 [DVD]

  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: DVD

(2019/9/18 記)

「コーヒーが冷めないうちに」(BD)

ブルーレイ視聴。

雑感

  • 時田数は、物語の前半では全く笑顔を見せない。新谷亮介が、彼氏いるの? と訊くと、彼氏どころか友達もいないと答える。昨年映画を見た時には聞き流していたが、彼女はこうしてずっと、自分は幸せになっちゃいけないと自分を押さえ続けて来たのかと思ったら胸に来るものがあった。
  • その彼女が変わったのは、母に会えたこと、誤解が解けたことも大きいだろうが、やはり新谷亮介との出会いなのだろう。彼女の心を溶かしたのは、なんといっても亮介なのだ。終盤、特に結婚して子供が産まれてから、ずっと笑顔でいる彼女を見て、本当に良かったなと思った。

(2019/8/23 記)

どこまでがフィクションなのか「新聞記者」

いろいろあって今年はこれまで全く映画が見られなかったが、先日の参議院選挙の時にも話題になっており、見てみたかった。今年初めての映画。

題名新聞記者
原案望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊)、河村光庸
監督藤井道人
出演シム・ウンギョン(吉岡エリカ、東都新聞の記者)、岡山天音(倉持大輔、吉岡の同僚)、郭智博(関戸保、吉岡の同僚)、北村有起哉(陣野和正、吉岡の上司)、松坂桃李(杉原拓海、内閣情報調査室官僚)、本田翼(杉原奈津美、拓海の妻)、長田成哉(河合真人、杉原の同僚)、田中哲司(多田智也、杉原の上司)、高橋和也(神崎俊尚、杉原の外務省時代の元上司)、西田尚美(神崎伸子、俊尚の妻)、宮野陽名(神崎千佳、俊尚の娘)、高橋努(都築亮一、神崎の後任)、他
公式サイト映画『新聞記者』公式サイト 6月28日(金)全国公開
制作日本(2019年6月28日公開)
時間113分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン5)

雑感

  • 伊藤詩織さんの事件ぽい話やら、森友学園問題ぽい話やら、昨今話題の事件が割と具体的に(それとわかるように)取り入れられており、裁かれるべきと思われる人が裁かれず、しかもそれに同調するかのような人が少なくない「現実」を見ていると、ここで描かれているようなことは一概にフィクションだと言い切れない、これに似たようなことは実際に行なわれているのではないかと思わされる。なかなか後味の悪い映画だった(これは誉め言葉である)。
  • ただし、このような映画が製作され公開されている、少なくともその程度には今の日本は自由なのである、ということが確認でき、少し安心もした。
  • ラスト、吉岡記者はなぜあんなに焦って走ったのか、杉原は口を動かして音声が流れて来なかったけど何を吉岡に言おうとしたのか。よく意味がわからなかった。が、そのわからなさを含めて、不気味でよいエンディングだった。

リンク

新聞記者 (角川新書)

新聞記者 (角川新書)

(2019/8/20 記)

蒼井優が結婚

蒼井優がコメディアンの山里亮太が結婚したことを所属事務所を通して発表した。蒼井優は33歳、山里亮太は42歳。6月3日に入籍済みで、交際期間は約2ヵ月らしい。2ヵ月はちょっと額面通りには受け取れないけど。

川栄李奈が結婚

2019年5月17日、川栄李奈廣瀬智紀との結婚および妊娠を発表(入籍日は不明)。24歳。

(元)AKBで役者稼業の人は大勢いるが、川栄李奈はずば抜けてうまい(「嘘を愛する女」の心葉役はすごかった*1)。希代の注目株である。

若いのにもう結婚かと驚くが、24歳は早過ぎるということはない。アイドルも元アイドルも若いうちにどんどん結婚したらいいと思う。

*1:2018年に見た映画だが、この記事を書いている2020年5月19日現在、まだ感想を書いていない……。書かなきゃ……。

高橋みなみが結婚

令和初日となる2019年5月1日、元AKB48でタレントの高橋みなみが一般男性と結婚した。2日に自身のブログやインスタグラムなどのSNSで公表。高橋みなみは28歳、夫は15歳上。

元AKBとしては前田敦子篠田麻里子に続く結婚、だという認識でいいのかな?

映画「進撃の巨人(前篇)」に出演しているというが、記憶なし。もっとも、この映画自体、記憶から抹殺したいと思っているから、致し方ないが。

リンク

(2020/9/22 記)

「アナと雪の女王」(DVD/BD)購入

ピエール瀧が3月12日にコカインを使用したとして逮捕された影響で、もしかして入手できなくなったり声優を差し替えられたりする事態を避けるため、買っておくことにした。同じ理由で「シン・ゴジラ」も購入したいと思っているが、まだ決意に到っていない。

アナと雪の女王」の映像ディスクはDVDとBD(ブルーレイディスク)がセットになっている。このやり方はうまい、と思った。時代的にちょうど端境期でもあったが、リリース時(2014年7月)はまだブルーレイドライブを持っている人は少数派であったろう。しかしいずれ購入することは間違いない。その時にDVDで我慢する必要も、BDを買い直す必要もない、というのは買う側にとってはありがたいことであったろう。

同時に、この映像ディスクはそれなりに売れるだろうが、BDで売れたとなれば、歴史に名を残すことができる、という計算もあったに違いない。実際、BD史上初のミリオン、初のダブルミリオンを達成した。

結局、2014年の売上げは226.9万枚で、ビデオ、レーザーディスク、DVD、BDを含めた全映像作品を通じての年間売上げ歴代1位を達成したが、DVDの過去最高は「千と千尋の神隠し」の203.9万枚。BDの過去最高は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で45.0万枚とのことだから、DVDは僅差だったがBDは一気に数字を塗り替えたことになる。

なお年間ではなく通算の売上げ歴代一位は「千と千尋の神隠し」の240.3万枚だったが、これも2015年9月に塗り替えた由。

(2019/9/1 記)

「二つの祖国」(テレビ東京)

タイトル

  • 「二つの祖国」

放送日

  • 2019年3月23日、24日

概要

日本とアメリカ、二つの国の狭間で家族の絆を引き裂かれ、涙の別れを経ながらも未来を信じ、激動の時代を逞しく生き抜いた3世代64年の愛の物語(公式サイトより)

出演者

天羽家

井本家

田宮家

  • ムロツヨシ(チャーリー田宮)
  • 橋本マナミ(小田万里子、チャーリー田宮の妹)
  • 根岸季衣(小田千代)

その他

あらすじ

アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治は日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。賢治は社説で「良き日本人たろうと努力することが、立派なアメリカ市民たり得る」と説き、自らもその生き方を貫こうとしていた。職場の同僚・梛子は賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮と交際しており、賢治は二人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミーと結婚した。

だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変する。賢治や父・乙七、母・テルら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる。賢治の末の弟・勇は日系人部隊に志願し、賢治は情報戦で戦争を早期終結させようと、陸軍情報部で日本語教官や暗号解読の仕事に就く。一方、開戦当時に日本で教育を受けていた弟の忠は、日本兵として徴兵され、フィリピンの戦地へと送られる。そんな中、賢治も語学兵のリーダーとしてフィリピンへ向かうが……。

日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命とは……!?(公式サイトより)

(2022-03-25 記)


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「グッドワイフ(TBS)」最終話「最後の審判」

出演(ゲスト)

  • 鈴木拓(真鍋侑介、居酒屋「真鍋」の店主。小宮が支援している「冤罪被害者の会」のメンバー)
  • 山本圭祐(吉野保志、多田の贈賄容疑の元となった傷害事件の目撃者)
  • 今井隆文(情報屋)
  • 矢崎まなぶ(斉藤亮二、裁判官)

概要

壮一郎の指揮により、神山多田法律事務所に現れた脇坂は、多田を贈賄容疑で逮捕する。

壮一郎の私情が絡んでいるのではないかと、神山に指摘される杏子だが、多田は、過去に担当した案件の判決から、小宮裁判官との関係を怪しまれていたのだ。

負ければ、神山多田法律事務所が潰れてしまいかねないと、神山と杏子を中心に、事務所一丸となり、検察を相手に裁判で戦うことに。一方で、朝飛は不穏な動きを見せる。

そんな中、いよいよ多田の裁判が始まる。

しかし、多田にとって不利な証拠が次々と出てくるばかり。さらに検察側はさらなる隠し玉を控えていて……。さらに、杏子との関係が悪いままの円香は、脇坂と会っていた。そして、思わぬ行動をとってしまう……。

次々と追い込まれていく中で、どん底だった自分を救ってくれた多田を信じ、杏子は多田のピンチを救うことができるのか?

そして、亀裂が入った壮一郎との夫婦関係はどうなるのか?

妻として、女性として、杏子がする決断は……?
(公式サイトより)

  • 多田征大は贈賄罪で起訴された。当初は、小宮のことを思って彼にお金を渡していないと主張したが、法廷で脇坂に円香が用意した証拠写真を開示されて窮地に陥ったため、神山が休廷を申し出る。休廷中に杏子に説得され、10年前の過ちを繰り返さないために、再開後、お金を渡した目的は小宮が支援している「冤罪被害者の会」に寄付したことと正直に話した。
  • 円香みちるは、多田が小宮にお金を渡す証拠写真を杏子に見せようとしたが、「あなたの顔をみたくない」と言われそのまま持ち帰り、代わりに脇坂に証拠写真を提出。その写真は多田が「冤罪被害者の会」に寄付したと正直に話すきっかけとなった。杏子には、この裁判が終わったら退職すると伝える。
  • 朝飛光太郎は多田の贈賄罪に関する裁判に検察側の証人として出廷し、フットサル仲間から多田が小宮にお金を渡したのを聞いたと証言する。
  • 壮一郎は、離婚届を入れた封筒に自身と杏子の結婚指輪を入れて彼女に送り、その後は一人暮らしをしている。

(2023-10-10 記)


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「グッドワイフ(TBS)」第九話「堕ちた正義」

出演(ゲスト)

  • 住田裕子(面接官)
  • 清原博(面接官)
  • 角田龍平(面接官)

この3名は、杏子が16年ぶりに弁護士に復帰する際に面接を受けた時の、それぞれの法律事務所の面接官。弁護士。

概要

壮一郎の一連の事件を計画した“裏切り者”の正体がついにわかった。その“裏切り者”は、壮一郎に衝撃の理由を語る。

そんな中、法律事務所では、円香のある秘密が波紋を呼び、円香は事務所を辞めることを決意していた。また、杏子と朝飛の本採用を懸ける争いも、ついに決着がつく。果たしてどちらが採用されるのか!?

一方、一連の事件が解決した壮一郎だったが、あることがきっかけで多田からの留守電を消したことが杏子にばれてしまう。そのことで言い合いになり、夫婦の間に亀裂が……。

さらに、壮一郎は、多田に関して何か仕掛けようと画策していた。

そんなある日、多田の想いを改めて聞いた杏子は多田と二人きりになり、急接近する……。
(公式サイトより)

  • 壮一郎の起訴は取り消され、御手洗に代わって東京地検検事正に就任する。就任後は、多田の件と並行して御手洗の件も調査。
  • 多田征大は、壮一郎が設立させた特命チームの捜査内容の見直しで、裁判官の小宮との癒着関係を疑われ、壮一郎の部下となった脇坂に贈賄容疑で逮捕された。
  • 佐々木達也は、疑った壮一郎に対して何も言わなかったが、彼に南原と密談した証拠写真を見せられて観念し、「見せてください! あなたが作る強い検察を」の遺言を残して飛び降り自殺した。
  • 脇坂博道は、佐々木の自殺に伴って南原の汚職が明るみに出たことで、検事正の御手洗に管理責任を問われるようになる。長年いがみ合ってきた新検事正の壮一郎から、左遷されない見返りに多田の贈賄容疑について調査指示を受け、多田を逮捕。
  • 神山佳恵は、事務所の雇用枠を杏子に決める。建前では杏子自身の実力と言うが、本音は杏子の夫が検事正に就任したのが採用理由だった。朝飛光太郎は「神山多田法律事務所」を退職。

(2023-10-10 記)


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「グッドワイフ(TBS)」第八話「裏切り者」

出演(ゲスト)

  • 春海四方(宮前文昭、内閣府特命推進事務局長。経済特区に関する決済文書を改ざんした人物)
  • 長江英和(富岡博信、倒産した「トミオカ精工」元社長)
  • 岩瀬亮(安達輝夫、遠山亜紀の元夫)
  • 五條千衣(安達小春、亜紀と輝夫の娘、亜紀が用意したお金で、アメリカで心臓移植手術を受ける)

概要

杏子は壮一郎のスキャンダル相手である遠山亜紀に会いに行くが、亜紀は何も話そうとしない。

そしてついに、壮一郎の裁判が始まる。検察側は賄賂の証拠を揃え、さらに証人にトミオカ精工の社長も呼び、すべて壮一郎の指示だったと証言させる。検察側の絶対的有利な状況で裁判が進んで行く中、壮一郎は事件の“本当の情報提供者”を見つけることが、事件解決に繋がると杏子たちに説明する。

一方で、脇坂が円香に接触。脇坂は木内と円香に関して何かを掴んでおり、円香を利用しようと画策しているが……。

そんな折、多田が蓮見家を訪ね、壮一郎に、このままでは杏子は壮一郎の裁判に負け、朝飛との正式採用争いにも破れると言い、ある衝撃的な宣言をする。

杏子は亜紀を調べていく過程で、新聞社時代の上司・上森から亜紀の隠された過去を聞き出す。そして、再び亜紀の元へ……。

絶体絶命の状況の中、次第にわかってくる真実――

そして、壮一郎たちはついに“本当の情報提供者”にたどり着く……その正体は!?
(公式サイトより)

(2023-10-10 記)


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