窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「あまちゃん」(037)

第7週「おらのママに歴史あり」(月)

概要

アキの誕生日パーティーで、忠兵衛が爆弾発言。春子が若いころ、歌手になりたくて芸能界を目指していたというのだ。驚いたアキは、もっと母のことが知りたくなる。すると、数々のコンテストで優勝したことなど、町の人々が隠していた事実が浮かび上がる。そんなころ、アキは、憧れの種市の手に、自分にプレゼントしてくれたのと同じミサンガがあるのを見つける。おそろい!?(NHKオンデマンドの解説より)

感想

春子はアイドルを目指した過去がある。が、それは本人にとって黒歴史らしい。そして、それを知る街の人は、その話題をこれまで避けて来た。が、そういう事情をよくわかっていない忠兵衛がそれをバラし、何も知らなかったアキが食いついたという次第。

これまでアキがアイドル的なことをやらされそうになったりするたびに嫌悪感を露わにしてきた訳はわかった。

アキは、かつ枝が「アキ、もうやめれ」と言ってもこの話題をやめず、夏が「みんな疲れてんだ、終わりにすっぺ」と言っても「今終わったらおら寝られねえ」と言い張り、ついに春子が「みんな気を遣ってその話題から離れようとしているんだから察しなさいよっ!」と怒鳴られる始末。怒鳴る春子も大人げないが、アキもちょっと察しが悪い。まだ高校生なら仕方がないか……


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「らんまん」(031)

第7週「ボタン」(月)

放送日

  • 2023年05月15日

概要

寿恵子は叔母のみえから、鹿鳴館の開館に向けてダンスを習わないかと誘われる。反対する母まつをよそに、寿恵子はまだ見ぬ世界に憧れを抱く。一方、万太郎は、東京大学に行く準備を進めていて……。(NHKオンデマンドの解説より)

まつは元は柳橋では有名な芸者で、誰ぞに見初められて、おめかけさんになった。金銭的な苦労はなく、寿恵子を取られることもなく、手切れ金で店も出せたが、夫の葬儀に顔も出せず。寿恵子の本は、形見分けでもらってきたもの。寿恵子の父が、寿美子に読んで聞かせてくれたのだそうだ。

菓子職人の文太は、柳橋の店から引っ張ってきた人だとのこと。

みえは元は新橋芸者か? 今は新橋で「みさと」という料理屋を営んでいる。ここは新政府のお役人の御用達なのだそうだ。東京大学の田辺教授が客として来て、鹿鳴館でダンスの踊れる女を集めてほしいとみえに頼んだそうだ。

感想

玉の輿だとみえが騒ぐから、特定の人のお相手なのかと思ったら、そうではなく、ダンスを覚えて鹿鳴館で踊れば、偉い人に見初められる可能性があるという、なんともあやふやな話だった。

白梅堂は、博覧会で店を出すほどの名店で、そこの娘となればそれなりの立場のはずなのに、何が玉の輿かと思ったが、なるほどめかけの子なのか。でも偉い人に見初められてめかけになったところで、母親のやったことを繰り返すだけだしねえ。

みえが白梅堂のお菓子を食べて、おいしくて悔しい、と言う場面がある。まつは「卸してあげましょうか?」と言うが、みえは「新橋の料亭で根津の店のお菓子を出すの?」とバカにし、寿恵子が「文太さんは元は柳橋の職人よ」と言うと、「柳橋じゃもっとダメでしょ」と答える。

明治時代の花柳界は、柳橋と新橋が有名だが、柳橋の方が格上で、合同した場合は、新橋の者は柳橋より三寸下がって座り、柳橋の者が三味線を弾き始めないと弾けなかったとか。柳橋は歴史があり、新橋は新興だが、新政府の高官は新橋をひいきにしたそうだ。これが現在の銀座。


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「あまちゃん」(036)

第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」(土)

概要

父・正宗が東京からやって来た。アキの17歳の誕生日を祝いに来たのだ。すっかり誕生日を忘れていたアキは、種市からミサンガをプレゼントされたことを思い出す。“あれは誕生日プレゼントだ”と思ったアキだが、お礼を言いたくても、なかなか会えない。そして誕生日。町の人が企画したサプライズパーティーが盛りあがるなか、種市がやってくる。(NHKオンデマンドの解説より)

種市はアキの誕生日を知らず、プレゼントしたミサンガは単に潜水士の試験を頑張れという意味だったようだが、プレゼントしてくれたことや、誕生パーティーに(ユイが頼み込んだとはいえ)わざわざ来てくれたことが嬉しかったアキは、種市に、試験に合格したらデートしてほしいとお願いをし、種市は了承する。

誕生パーティーでは忠兵衛が春子に歌えと言い、正宗は「潮騒のメモリー」をカラオケに入れるが、春子は拒否。忠兵衛は、春子はアイドルになりたいと言って家出したことを皆にバラしてしまう。

感想

今日もアバンなし。理由不明。

話は面白いと言えば面白いのだが、登場人物が普通ではないのが気になる。正宗は高校二年生のアキのベッドにもぐりこんで眠る(気づいたアキは叫び声をあげ、家族から叱られたが)。菅原はヒロシに、振られたことをわざわざ確認し傷を抉る。アキは平日にも関わらず、終電までうに丼を売らされる。北鉄の終電は山手線みたいに遅くはないだろうが、それでも学校のある日に高校生を終電まで働かせるのはどうなのか。その後、サプライズの誕生パーティーはいいけれど、大人たちは酒を飲み、何時までやっているつもりか。ヒロシとユイは電車に乗らなければ家に帰れないはずだが、大丈夫なのか。

潮騒のメモリー」が登場。これは春子の歌なの?

ともあれ、6週目まできた。あと20週。最近の朝ドラと違って週に6回あるから大変。


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「どうする家康」(18)

題名

  • 「どうする家康」第18話「真・三方ヶ原合戦」

放送日

  • 2023年5月14日

登場人物

概要

金荼美具足の遺体が信玄のもとに届けられると、家康討ち死にの知らせは全国に広まった。瀬名は動転しつつも、籠城戦への備えを家中に伝え、信長は武田との決戦を覚悟する。勝頼たちは浜松城に攻め込むが、酒井忠次の機転で徳川軍は難を逃れた。浜松を後にして西に兵を進めた信玄だが、体の異変に襲われていた。そんな中、徳川家臣団の前にある男が現れる。(公式サイトより)

三方ヶ原の一方的な敗戦の中、酔ってなお凄腕の本多忠真は自ら盾になって忠勝を逃がし、夏目広次は家康の身代わりになって金荼美具足の身につけ奮戦。家康、忠勝、康政らはかろうじて浜松城まで生還した。家康の首を見た信玄は、家康ではないことにすぐに気づいただろうが、見逃すことにした。一日も早く上洛したい、時間がないと。が、武田軍はその後、なぜか甲斐に引き返してしまう……

雑感

本多忠真のことも夏目広次のことも知っていただけに期待していたが、期待が先走りし過ぎたせいか、あまり面白く感じられなかった。とにかく武田方の圧勝で、大勢の兵が家康の首を血眼で探し回っている中、忠真も広次も一瞬の隙を作って忠勝や家康を逃がそうとしたわけだが、別れの場面を延々とだらだらやっているのは自分の好みではなかった。回想シーンは良いが、現実のシーンでは、一瞬で判断し、一言二言だけで終わらなければならない。別れを惜しんでいる間は敵は近寄って来ないというのは、スピード感を殺す、詰まらないやり方だ。(野球漫画などで、投手が「剛速球」と言われながら、投げてからキャッチャーが捕球するまで長いセリフがあるようなもの。全然速く見えない)

これまで家康が広次の名をなかなか覚えられなかったのは、広次の存在感が薄い&家康が広次のことを気にしていないからだと思っていたが、全く逆だった、というのは面白かった。文献上は広次、吉信の二つ名であることをうまく利用したエピソードということらしい。



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「あまちゃん」(035)

第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」(金)

登場人物

  • 福田萌福田萌、情報番組「5時だべ! わんこチャンネル」の司会者)

概要

アキとユイの地元テレビへの出演を、春子は頑として許さない。しかし、二人のやる気に負けて、期限つきで許す。早速、テレビカメラがアキとユイの生活に密着。二人だけでなく、夏や忠兵衛をはじめ、まわりの人々も取材され、みんな舞い上がる。そして、天野家に思わぬ訪問者がやってきて……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

今日もアバンなし。理由不明。

パニクっている春子に対し、冷静なユイがよい対比だ。まったく、どっちが大人なんだか。両親が本人に任せているのは、溺愛しているからじゃない、信頼しているからだ。

ただし春子が大吉に期限をつけたのはよかった。確かに大吉は調子に乗って次から次へと利用しようとしている。しかしなんといっても高校二年生だ。来年の3月までと期限を切ったが、秋の祭りまででもよかったと思う。ユイのミス北鉄の有効期限は一年だろうから。それとも今度の祭りではミス北鉄はやらないのか?(ユイ以上の人材がそういるとは思わないが、だからといって永久ミス扱いするのはフェアじゃない)

アキのパパが北三陸にやってきた……


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「あまちゃん」(034)

第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」(木)

概要

春子が、ヒロシに「アキが好きなのは、種市浩一よ」と話してしまい、アキはあわてる。さらに、アキとユイの地元テレビ局の番組出演についても、乗り気のユイに対し、アキは戸惑いを隠せない。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

アバンなし。理由不明。

アキに好きな人がいると知ったヒロシは、観光協会の仕事を無断欠勤し、「ストーブさん」に逆戻り。その上大吉らが「アキの好きな人」についての無責任な噂を広めかける。こういうことを恐れてアキは言うべきことと言わないでおくことを判断していたのに。今回のテレビ出演の問題しかり、春子がアキを心配しているのは事実だろうが、「アキを傷つける人から守ってやれるか?」を問う前に、自分がアキを傷つけていることを自覚した方がいい。

斉藤由貴「卒業」(1989年)、作詞は松本隆

夏と忠兵衛は4日目にして早くも倦怠期。夏が「ぶりの照焼きとブリ大根とどっちがいいか」と訊いたのに対し「どっちでもいい」と答えたことに夏が激怒。忠兵衛は、だったら外で食べるとでかけてしまうが、帰宅すると照焼きもブリ大根も両方作ってあった。

忠兵衛の出かけた先は漁協で、組合長、かつ枝、弥生、美寿々、花巻珠子らと飲んでいるのだが、弥生や美寿々の肩を抱いたり身体に触ったりするのはいただけない。弥生は自分から忠兵衛に抱き寄せられに行ったが、仲間の旦那だと知っていてこんなことをするのかな……

大吉、吉田、菅原が梨明日を出る時、お金を払っていかなかった。いいの?


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「あまちゃん」(033)

第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」(水)

概要

アキとユイを訪ねてきたのは、地元テレビ局のディレクター・池田だった。「二人を情報番組に出演させたい」という申し出に、大吉ら、町おこしに燃える大人たちは大喜び。アキは、アイドルを真剣に目指すユイと自分との違いに戸惑っていた。母・春子は、番組の出演に反対するが、ユイの兄・ヒロシが、二人のマネージャー役を買って出て……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

池田の説明にアキが(恐らくは大吉、吉田、菅原らも)よくわかっていないのに対し、「スタイリストはつきますか?」「メイクは?」「ビデオはチェックさせてもらえますか?」などと矢継ぎ早に質問し、ディレクターを慌てさせていたのは面白かった。この人はやり手というわけではなく、素人の高校生に目をつけ、注目されればめっけもの、ダメで元々くらいの気持ちで声をかけてきたのだろう。

春子を説得すべく、梨明日に集まった大吉、吉田、菅原にヒロシ。ヒロシがアキに告白したものの、タイミングが悪いと言われた話をし、今は潜水のことに集中したいようだから、自分の気持ちはしばらく寝かせておくという。それに対し春子は、アキには好きな人がいることをバラしてしまう。これはちょっとひどい。アキはアキなりに考えて、ヒロシに言うべきことと言わないでおくことを決めているのに、よりによって親がペラペラ喋るとは……。もとはと言えば、アキに告る前に春子に許可をもらいに行こうとしたヒロシが悪いのだが。

夏の浮かれっぷりが面白い。


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「あまちゃん」(032)

第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」(火)

登場人物

  • 野間口徹(池田一平、テレビ局ディレクター)

概要

アキの祖父・忠兵衛が遠洋漁業から一年ぶりに帰ってきた。世界中を航海して独特な世界観を持つ忠兵衛。アキは、そんな忠兵衛に夢中だ。しかも、夏とはまるで恋人同士のように仲が良い。一方、春子は、相変わらず正宗と離婚問題でもめている。そんなある日、観光協会にアキとユイを怪しい男が訪ねてきて……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

忠兵衛と夏が仲がいい、夫婦というより恋人みたいなのは眺めていてなかなか楽しい。

黒川正宗は、間もなくアキの誕生日なので会いに行きたい、お義父さんも生きていたなら挨拶しなければと言い、春子に拒絶される。まだ離婚届は出していないから、紙切れ一枚で繋がってはいるが、それだけだと春子は言う。が、夫婦としてはそうかも知れないが、アキの父親であることに変わりはなく、面会権というものもある。春子の言い分は一方的過ぎて正宗が気の毒。

さて、大吉がユイとアキに会わせたがった人物は、テレビ局のディレクター。いかにも胡散臭そうな人物だ……


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「あまちゃん」(031)

第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」(月)

概要

北鉄の車内でウニ丼を売っていたアキは、亡くなったはずの祖父・天野忠兵衛と出くわす。忠兵衛は、遠洋漁業の漁師で、一年に10日間ほどしか家に帰らず、祖母・夏が、航海に出る忠兵衛を送り出す際、万が一のことを覚悟するつもりで仏壇に写真を飾っておいたのだ。再会を喜ぶ夏と忠兵衛だが、春子は怒りだして……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

死んだと思って、そういう覚悟で送り出したということだった。事情を知らない春子やアキはともかく、よく知っているはずの地元民は、夏が色気づいたと知れば、忠兵衛さんが帰って来るんだなとすぐわかったはず。

忠兵衛を囲んでの宴会。母親や地元の人たちに騙されたと思い込んだ春子は酔って皆に絡むが、生きていてよかっただろうと言われ、ようやく納得。が、その時既に忠兵衛と夏は宴を抜け出し、二人で手を繋いで海辺を歩いていた。

ナレーションも兼任する夏が「どうもすみません(年甲斐もなくいちゃいちゃして)」とかぶせていたのがおかしかった。


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「らんまん」(030)

第6週「ドクダミ」(金)

放送日

  • 2023年05月12日

登場人物

  • 池内万作(阿部文太)
  • 宮澤エマ(笠崎みえ、西村まつの妹)

概要

万太郎は、東京での生活が落ち着いたことをタキと綾に手紙で報告。そして、竹雄と共に近所の和菓子屋・白梅堂を訪ねる。寿恵子が働く店かもしれないと、僅かな希望を抱きながら……。しかし、そこにいたのは、職人の文太だった。店先でがっかりしていると、目の前に寿恵子が現れて……! 一方、まつの元には、妹のみえが訪れる。(NHKオンデマンドの解説より)

ようやく寿恵子と再会。寿恵子は「かえるさま」を覚えていた。万太郎がムキになって植物について語るのを面白そうに聞いている。感じは悪くない。が、寿恵子には叔母のみえが縁談を持ち込もうとしている。肝心の寿恵子は里見八犬伝オタだった。

感想

寿恵子が八犬伝オタだったというのは面白い設定だ。ただ、万太郎らを送ったあと、突然八犬伝を読み出し、妄想に耽るなど、オタ話が唐突な上に、オタ仕草がやけに現代的なのは違和感が残る。

竹雄は万太郎の身の回りの世話を一手に引き受けると言うが、万太郎が嫁を取るとその存在が邪魔になるのでは、という危惧があった。が、こんな寿恵子なら、「万太郎×竹雄」の関係を面白がって(継続を認めた上で)面白がってくれるかも。

漫画で「咲くは江戸にもその素質」という江戸時代の八犬伝オタを描いた作品を思い出した。この作品は、江戸時代にそういう素質を持った人がいたら、本当にこういう行動に出るかも、というリアリティがあった。

池内万作は割といろいろな作品で見るのだが、印象が薄い。


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「らんまん」(029)

第6週「ドクダミ」(木)

放送日

  • 2023年05月11日

登場人物

  • 住田隆(牛久亭九兵衛、噺家
  • 山脇辰哉(堀井丈之助、大学生)
  • 山谷花純(宇佐美ゆう、小料理屋の女中)
  • 山本花帆(及川小春、福治の娘・棒手振り)

概要

十徳長屋に住むことを決めた万太郎と竹雄。差配人のりんや住人・福治たちの手を借りて、部屋に荷物を運び入れる。そして、植物標本が手元に戻った万太郎は、改めて倉木夫婦を訪ねるのだった。東京での新生活、いよいよスタート!(NHKオンデマンドの解説より)

今日の万太郎と竹雄

「ええですか。峰屋は若のお財布じゃない。はい」
「……」
「はい!」
「……峰屋は若の、財布じゃない」

感想

万太郎が峰屋の当主とわかると、住民たちは新生活を手伝い、おこぼれにあずかろうとするが、勘当同然に出て来たと聞き、手伝いをやめる。……が、頼み込まれ、長屋の周りのどくだみを抜くのを、結局、総出で手伝う羽目になる。欲得ずくのようでいて、どこか抜けていて人のいい住民たちである。

万太郎は約束通り、倉木に100円を差し出す。施しのつもりか、憐れんでいるのかと倉木は食ってかかるが、万太郎は否定し、金を措いて家を出て行く。この金は拒否してほしかったが、あちこちに借金のある身としては、そうしてくてもできなかったというところか。まだ受け取ると決めたわけではないが。

万太郎は、高知ではタキに勘当してくれと言い、今また長屋の住人には勘当されたつもりで出て来たなどと言うけれど、金をたかる気満々なのが笑える。着いた草々牛鍋を食べ、倉木の子の医者代を払ってやり、いわれのない100円をぽんと差し出すあたり、新生活を始めるに当たって相当な金を家から持たされてきたということだろう。勘当した子に誰がそんな金をやるものか。

山谷花純は覚えがないのだが、「悪の教典」の三田彩音、「寄生獣」の裕子、「コード・ブルー」の富澤未知、「鎌倉殿の13人」のせつ(比企能員の娘)など、ずいぶん遭遇している。


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「あまちゃん」(030)

第5週「おら、先輩が好きだ!」(土)

概要

アキの毎日は、祖父・忠兵衛の遺影に手を合わせることから始まる。学校では、ハードな潜水の授業でクタクタだ。一方、ユイの人気はとどまることを知らず、春子は、そんな彼女の姿を昔の自分と重ねてしまう。そんな折、いつもと様子が違う夏に、長内との不倫疑惑が。そして週末、約束通り車内販売にがんばるアキは、見覚えのある顔に出くわし……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

ばっば不倫疑惑の回。というより、天野忠兵衛は死んでいなかったのかよ!? という話。生きている人を死んだと偽り、仏壇まで作るとは冗談では済まないが、その「よほどの事情」が来週は明かされるのか。


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「あまちゃん」(029)

第5週「おら、先輩が好きだ!」(金)

概要

アキが潜水土木科への編入を宣言すると、町の大人たちは海女のアイドルがいなくなると大反対。母・春子もアキの将来が気にかかり高校を訪れる。しかし、アキの決心は固く、大人たちは週末に海女の格好をして列車で弁当を売るという約束で、しぶしぶ納得する。いよいよ念願の潜水土木科での学園生活がスタート。種市先輩とさらに近づけるはずが、男子ばかりの異様な雰囲気に……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

春子はうまく説明できず、流されてしまうが、大人の都合で未成年(高校生)を過度に振り回すのはいろいろ悪影響が出そうだ。割り切って受け入れているユイはともかく、アキに毎週末海女の格好でうに丼を売らせるのはやめた方がいいのではないかと、自分も思う。

アキは正しくは「秋」と書くのだった。祖母・母が夏・春なのだからそうなのだろうけど、オープニングロールでは「アキ」表記だし、「亜紀」とか「晶樹」とか、女の子の名としては珍しくないから。

皆川猿時は、なるほどこういう演技をする人なのか。翌年公開の映画「女子ーズ」出演時(撮影は本作の前)もほぼ同じ演技だ。なお「女子ーズ」では有村架純が「石野真子を彷彿させる……」と言われるシーンがあるが、福田雄一監督は「あそこは小泉今日子だったな」と公開時に語っている。


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「あまちゃん」(028)

第5週「おら、先輩が好きだ!」(木)

概要

アキは、潜水土木科への編入を、親友・ユイに宣言。潜水の体験実習では、憧れの種市浩一に近づけて、ちょっとうれしい。そうとは知らないヒロシは、アキへの思いをつづったラブレターをユイに託していた。そして、スナックから家に帰った春子は、隠すようにしまってあった編入届を見つけて……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

「どういうことなの!!」と問い詰める春子に「潜りてえんだ」と答えるアキ。その目つきは、強い決意を物語っていたが……本当に目がそう語っていた。あんな目つきができるんだ。すげえ。かっけー。

アキは種市先輩に夢中で頭の中がお花畑。それはいいのだが、そのシーンでたびたび「君に、胸キュン」が流れるのだ。この曲は2023年の今聞くと、全く別の意味で胸がキュンとなるのだ。とても辛い……


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「あまちゃん」(027)

第5週「おら、先輩が好きだ!」(水)

登場人物

  • 福士蒼汰(種市浩一、潜水土木課)
  • 皆川猿時(磯野心平、潜水土木課の教師)
  • 落合モトキ(若き日の菅原保)

概要

アキは、ユイに連れられ、北三陸高校の潜水土木科の授業を目にする。金属製のヘルメットと宇宙服のような装備。伝統的な「南部もぐり」の訓練に魅了されるアキ。そしてなにより、一人の生徒に目を奪われる。誰よりも深く潜り、浮かび上がってくる種市浩一だ。純朴でイケメンの好青年・浩一に、アキはひと目で恋に落ちてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

足立功がスナックにやってくる。元教師の功は、生徒ならどんなにワルでもいいところを見つけられるが、自分の子になるとそれができないと、ヒロシの悪い点を並べ立てる。カウンター内の春子は「ヒロシくんはいい子だ」と弁護。大吉も同調し、菅原は「観光協会はヒロシくん頼み」だと言う。自分にはわからなくても、自分の教え子が言うのだから、きっとそうなんだと納得する。

感想

アキは種市に一目惚れ。まあ福士蒼汰なら一目惚れしても不思議はないが、それより。

社会的にはエライ人物なのかも知れないが、足立功は虫が好かなかった。前週の親子の葛藤の現場では、ヒロシにもよくない点がなかったとは言わないが、父親の態度はとても褒められたものではなく、親がそんなだから子がああなるのだと感じたものだ。が、ヒロシの周囲の大人たちはヒロシを悪く言わない。そのことが今日だけで伝わったかどうかはわからないが、そのことを功が知ったのはよかったと思う。


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