コンサート:ポール・マッカートニー ドライビング・ジャパン

東京ドームへポール・マッカートニーのコンサートを観に行ってきた。14,000円(S席/三塁側/2階/10列207番)。9年ぶり4度目の来日だが、生で観るのは初めて。そして、恐らく生のポールを観る生涯最後の機会になるだろう。

  • Hello good-bye

しょっぱなからなじみのあるビートルズソングだったので、みんな嬉しくっていきなりテンションがあがる。

  • Jet
  • All my loving

次の曲は60年代に作ったんだけど、コンサートでやるのは初めて……と言って

  • Getting better

これまでは古い曲だったけど、これからは最近の曲を……というので、ビートルズウィングス時代の懐かしいヒット曲でのファンサービスはこれで終わりかと思った(実際にはそうではなかったが)。

  • ?
  • ?

ここでバンドのメンバーがいなくなって、ポールが一人舞台に立つ。

  • ?
  • Driving rain
  • ? (Paul:Acoustic piano)

ここでアコースティックギターを手にする。おお、じゃあ次の曲は、あの曲か?(当たった)

  • Blackbird
  • ?
  • We can work it out
  • You never give me your money 〜 Carry that weight
  • The fool on the hill (Paul:Keyboard)

「面と向かってはなかなかいえないことがある。でも、言うべきことはちゃんと言ったほうがいい。相手が死んでしまっては、もう手遅れなんだ……」とジョンの話を始める。まさかジョンの話題が出てくるとは思わなかった。会場は静まり返る。「次の曲は、ジョンと僕との対話なんだ」

  • Here today

今度はウクレレを手にし、「ジョージがウクレレが得意だったのを知ってるかい?」

  • Something (Paul:Ukulele)

ちなみに、これまでのビートルズ時代の曲はオリジナルにかなり忠実な演奏だったが、この曲はリズムから全く変えて歌った。「こんな風にジョージに歌ったんだよ。そうしたらジョージは、そうじゃない、こう歌うんだって言って……」もっと滅茶苦茶なリズムでSomethingを少しだけ歌った。

さて、このあとまたバンドのメンバーが戻ってきて

  • Eleanor Rigby
  • Here, there and everywhere
  • Michelle
  • ?
  • Band on the run
  • Back in the USSR
  • ? (Paul:Acoustic piano)

立て続けにビートルズウィングス時代のヒット曲を続け、大いに盛り上がる。次の曲はリンダにささげる、と紹介があって

  • My love (Paul:Acoustic piano)

メンバーから、「次の曲は60年代にポールが作ったんだけど、コンサートでやるのは初めてのはず。だからみんなが生演奏を聞く最初のお客さんだよ」と紹介があって

  • She's leaving home
  • Can't buy me love
  • Live and let die (Paul:Acoustic piano)

曲の途中で派手な爆発が何発も。度肝を抜かれたが、あとで聞いたら前回の公演でも同様だったそうな。

  • Let it be (Paul:Acoustic piano)

次の曲は、終わりの部分をみんなで一緒に歌ってくれ! と言って

リフレインの部分を会場みんなで歌った、というか歌わされたわけだ。確かに英語の歌詞を覚えていなくても一緒に歌える。ただ、もともとこの曲はバラードでノリのいい曲というわけではないし、このリフレインは結構退屈でもある。みんなで歌う歌として、選曲はどうだったんだろうな? 僕としては、Let it beのキーを2〜3度下げてくれれば、「Let it be, let it be...」のリフレインをみんなで歌えたと思うのだが。

挨拶をして、袖に引っ込んだ。アンコールはあるのかなぁ。今の時代、普通に考えたらあるだろう。でもビートルズはアンコールをしない主義だったしなあ。と思っていたら、はたして、ポールが再び姿を現わした。

おお、この曲か! と会場がさわめく。

  • Lady Madonna
  • I saw her standing there

いきなり最初期の曲。ファーストアルバムのA面1曲目だが、意外と知られていないのでは? というのは杞憂だったようだ。観客の興奮は最高潮に達したように思う。

これでアンコールもお終い。一緒に行った友人が「あれ? Yesterdayはやらないの?」と言う。「BlackbirdもLet it beもあったからねえ。もう終わりじゃないの?」「Yesterdayをやらないで終わりってことはないよ」などと話していたら、もう一度アンコールがありました。

  • Yesterday

なるほど、この曲はやらないと収まらないか。「もっともっと続けたいけど、残念ながら、そろそろ帰る時間だ。みんなだって、もう帰らないといけないだろう?」確かに、コンサートの終わりを待たずして、帰り始める客がチラホラ目に付く。

  • Sgt. Peppers lonely hearts club band (reprise)

まさかこの曲をやるとは思わなかった。残念ながらもう帰る時間だ……って、MCそのまんまの歌詞やんけ。

  • The end.

ビートルズの曲はよーくわかるけど、ビートルズ解散以降の曲はほとんどわからなかったのが残念。しかし、そういうオールドファンを意識したのか、この選曲なら、そんな僕でも十分楽しむことができた。

今回はウイングスでも他のバンドでもなく、「ポール」の日本公演ということで、演奏チームはバンド名もなし。まあそれはいいとしても、演奏したのはほとんどがビートルズあるいはウイングスのナンバー。そして、その演奏自体も、独創的なアレンジではなく、オリジナルにかなり忠実なもの。

このバンドのメンバーは、(メンバー紹介があって、僕は名前を知らなかったけど)ポールが指名して連れてきたくらいだから、それなりに名の通ったミュージシャンなのであろう。そういう人たちが、ビートルズやウイングスのコピーをひたすらやらされる、というのはどんな気分だろう。いや、あの世界的な大バンドのコピーを、これだけの観衆の前で演奏できるのだから、それはごく限られた人しかできないのだから、やはり名誉なことなのだろうか?

ちなみに、YesterdayもEleanor RigbyもShe's leaving homeも、原曲に忠実な演奏だった。ご存知の人には注釈不要だろうが、Yesterdayは弦楽四重奏(+Guitar)、Eleanor Rigbyは弦楽八重奏、She's leaving homeはフル・オーケストラによる演奏だ。ビートルズ時代にはこれを生演奏でというのは考えられなかっただろう。シンセサイザーも進歩したものだ。

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