二回目を観て――沖田管理官に注目

今日もネタバレあります。

本日、もう一度「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ」を観てきた。先週、友人と話していて、今度の週末に観に行くつもりだと言うので、じゃあ一緒に行こうということになったのだ。

観終わったあと、二人で食事をしながらとても盛り上がり、思い切り話ができて僕はとても満足した。友人は熱烈な踊るファンというほどではなくて、テレビ版も半分くらいしか見ていないが、鋭い分析に頷かされることが多かった。

彼女は一流大学を出て大手メーカーで研究職に就いている。人をまとめる立場ではないが、仕事を続ける女性としてそれなりに思うこともあり……というわけで、話は沖田仁美に集中。

沖田管理官の所轄に対する態度は、彼女の立場をはっきりさせるために誇張して描かれているのだろう、と僕は思ったが、友人は、よくわかるという。

大手のメーカーでは、管理職に女性はとても少ないが、近年、初の女性課長、とか初の女性部長、とかいう人が少しずつ登場している。そういう人は、何かと注目を集めるため、男性なら許されるミスも許されないことが多い。また、失敗すると、その人がダメだ、ではなく、やっぱり女はダメだ、というように見られて、後進の道を閉ざしてしまうことにもなる。当人のプレッシャーは、並ならぬものがあるハズ。

そういう人の中には、往々にして、「舐められてたまるか」「弱みを見せてたまるか」というように、肩肘を張っている人が多い。そして、立場が下の人に対しては時として人を人とも思わぬ扱いをすることがある。自分だって下っ端の頃はそういう扱いを受けたが、自分はなにくそ、と這い上がってきた。甘えてるんじゃないわよ! ……という気持ちもあるのだろう。

だから、沖田管理官の態度は、単にエリート意識を丸出しにしているのではなく、彼女自身が必死な気持ちが伝わってきた、と友人は語るのだった。

所轄の人が「今夜も寝られない」とぶつぶつ言う場面があるが、沖田も、捜査本部が置かれてから一睡もしていないだろう、と友人は言う。ああいう人は、寝ている間に何か進展があって対応が遅れたり、自分が萱の外に置かれたりすることを非常に嫌う。本当は寝るのも仕事のうちなのだろうが、30代だったら、2〜3日は徹夜してもなんとかなる。そうはいっても疲れも睡眠不足もどんどんたまってくるはずで、最初は「捜査に感情を持ち込んではダメ」などと言っていたのに、最後の方では彼女自身が感情的になり、パニックに陥っていくのは、睡眠不足のせいではないか。十分な睡眠を取っていれば、あそこまで取り乱すこともなかったのでは……

いやあ、実に見事な分析である。まさに友人の言う通りだろう。そして、「沖田管理官をかばうつもりはないが、責めることはできない」という点で二人の意見は一致したのだった。

さて、論争になったのは、果たしてパート3はあるだろうか? という点。

これまでずっと追いかけてきた「所轄と本庁との垣根をなくして捜査を行なう」という理想は、今回実現できて、それで成果もあげること。和久さんが今度こそ完全引退を決めたらしいこと。真下君も雪乃さんにプロポーズしたし、……いろいろな話が大団円に向かっていたので、これで終わりなんじゃないかな、と僕が言うと、友人はもっと現実的に、「今回もかなりの興行成績になりそうでしょ。そんなドル箱の話の続編を、みすみすほっておくはずがない」。なるほど、これまたごもっとも。

じゃあ、パート3があるとして、沖田仁美は出てくるだろうか? 彼女も莫迦じゃないから、今回の失敗を糧として、次の機会にはぐっと成長しているはず。どういう方向に成長するかはわからないけど、次作でも頑張っているところを見せて欲しい、と僕が言うと、友人いわく。「でもオンナって、一度失敗すると、なかなか次の機会が回ってこないからねえ」。