解説
恐らくはファンに最も人気の高い回。この回なくして「踊る」は語れない。マニアが泣いて喜ぶエピソード満載である。
「踊る」が生んだ三大グッズのうち、残りのふたつが「レインボー最中」と「ピンクサファイヤ」。どちらもこの回登場。すみれのサファイヤキックは必見。
すみれには婚約者がいた。
青島のモデルガン集め、和久の盆栽と、それぞれの趣味が紹介される。
しかし何より、この回の白眉は「ストッカーってなに」であろう。これで神田署長、秋山副署長、袴田課長のキャラクターが完全に定着。とにかく神田署長のあの顔を見ているだけで笑える。
すみれが、見舞いにきた青島に向かっていう「メロンとお花は?」は最終話へリンク。
すみれが殉職したと思い込んだ湾岸署の連中がいきり立つシーン。「普段からそれだけのやる気を見せてくれれば」という神田署長に袴田課長が「そりゃ一般市民と身内では違うでしょう」と答えると、署長が「君ぃ、そういうことは口にしちゃいかんよ」と叱るのだが、署長がこういうまともなことで署員を叱るのは、あとにも先にもこの時限り。実に貴重な光景だ。
なお、みんながいきり立っている時に中西係長が一人座っているのは、中西役の小林すすむが脚を骨折していたため。よく見ると机の下にギプスが映っている。