ゲド戦記 原作者の言い分

原作者が不快感を表明したらしい。

日本語訳はこちら。ちょっと翻訳した人の色が出過ぎている気もするが。

映画を観た僕の感想は既に述べた。これ以上映画や吾郎監督を擁護するつもりもないのだが、ひとつだけ、原作者と原作ファンの方にお伝えしたいことがある。

本作は「指輪物語」「ナルニア国ものがたり」と合わせて世界三大ファンタジーのひとつだというが、僕は「ゲド戦記」なんて全く知らなかった。この映画に原作があるということは、実はMariさんの「ゲド戦記」を読んで知ったので、つい最近である。僕だけが無知だったのかも知れないが、ル=グウィンの作品は岩波少年文庫にも入っておらず、出版社の扱いも違う気がする*1。要するに三大ファンタジーの他の二作に比べると、知名度は今ひとつ(か、今ふたつ)だったと思うのだがどうだろう*2

今回の映画化で、日本中がその名を知るところとなった。これまでは滅多に書店にも置いていなかったが、今は多くの書店に在庫がある。従来の単行本に加えて、一冊1000円の廉価版も出た。この機会に原作を読んでみようと思う人は多いことだろう。そして原作世界に触れ、ファンになる人が続出しているだろう。昔図書館で借りて読んだというオールドファンが、改めて本を買って感銘を深めているかも知れない。ファン層の拡大・深化には確実に貢献しているはずだ。

自分のイメージが壊されるのは誰だって厭なものだが、そこまで手厳しく批判しなければいけないほど、不利益を蒙っているとは思わないのだが。

*1:指輪物語」も岩波少年文庫に入っていないが、代わりに「ホビットの冒険」が収録されている。

*2:そもそも、この三つの作品が三大ファンタジーだなんて、誰が言っているのだろうか?