何年ぶりか(もしかしたら10年以上ぶりか?)でウルトラセブンを見返している。DVDで見るのはこれが初めてになる。
一度じっくりとエピソードガイドを書いておきたいと切望しているのだが、なかなか難しい。テレビでの再放送やウルトラマンメビウスでの登場によって、何度目かのブームが起きている。それに乗れないのは少々残念だが、致し方ない。とりあえずのメモ。
層が薄い
地球防衛軍の極東基地には300人「もの」人がいるんだそうだ。しばしばドラマに登場し、視聴者が名前を知っているのはウルトラ警備隊の6人にヤマオカ長官、タケナカ参謀、マナベ参謀の9人なわけで、それ以外に291人もいるのかと、子供は思ったかも知れないが、300人規模の基地なんて、ものすごく小さな、単なる前線基地か出張所程度のものとしか思えない。なんで戦略戦闘機がたった2機(ウルトラホーク1号、3号)しかないのだろうと昔から疑問だったが、それしか維持できないわけだ。米軍基地の、例えば横須賀とか横田とかは、総勢何人ぐらいなのだろう?*1
セキュリティが甘い
わざわざ地下に基地を建設したのみならず、主要都市までの秘密の道路まで建設するという念の入れようだが、セキュリティはざるに等しく、侵略者やスパイがいとも簡単に基地に入り込んでくる。勤め先の、自分の部署の部屋に入る時にもセキュリティカードが必要な現代と比較してもいかんのだろうが、もう少しチェック体制を何とかできないのか? と思う。結局、こういう点にも層の薄さを感じるわけだ。
基地に入り込んだ部外者
- #01のモロボシ・ダン(この時はまだ隊員ではなくただの風来坊)
- #02のイシグロ隊員に化けたワイアール星人
- #03のピット星人が化けた女の子
- #04のフルハシ隊員に化けたゴドラ星人
- #05のユシマ博士は操られていただけの本人だが、基地の破壊活動を放置
- #06のダークゾーン
- #07のキュラソ星人(あっさりウルトラホークのベータ号を奪って逃亡)
- #13のフルハシ隊員、アマギ隊員の偽者
- #22のブラコ星人
- #24のフルハシの母(敵ではないが、作戦室はトップシークレットが飛び交う場。フルハシと通信させるだけなら、いくらでも場があった)
- #25のガンダー
- #27の野川隊員はサイボーグ化されたとはいえ本人だが、彼を殺しにきたボーグ星人は簡単にメディカルセンターに侵入
- #31の香織
それでも、カッコいい
40年も前の古臭いドラマで、現代の、もしくは大人の視点で見ると突っ込みどころ満載なのだが、それでもやはいカッコいい。特にウルトラホークの発進シーンやホーク1号の分離・合体のシーンのカッコ良さは、言葉には表現できないほどだ。登場人物の性格もよく描き分けられている。13話でクラタ隊長が登場してさらに幅が広がった。真面目な正義漢しか登場しないはずのお子様向け勧善懲悪ドラマに、こうした「性格の悪い」人物が出てくるだけですごい。実は僕はクラタ隊長の大ファンなのだ。
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