高校時代に劇場で見たことがあり、ツタヤで見つけて懐かしくなって借りてきた。
題名 | 夜の診察室 |
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監督 | 帯盛迪彦(おびもり・みちひこ) |
脚本 | 長谷川公之 |
出演 | 松坂慶子(麻生梢)、峰岸隆之介〔現・峰岸徹〕(榊達郎)、高橋昌也(麻生周造)、長谷川待子(味方芳枝)、真山知子(柳田民代) |
制作 | 日本、1971年 |
19歳の松坂慶子の初主演作品。のちに日本を代表する女優であるが、初主演作品は意外にも? 色物である。高校時代はタイトルと怪しい雰囲気のポスターから、ポルノと期待して観たところ、一人も裸が出てこずがっかりした覚えがある。
セックス・カウンセラーである父親の仕事を手伝う女子大生・梢が主人公。セックスレス夫婦や、独占欲の強い夫に悩む妻など、夫婦生活に問題を抱える人たちが次々に相談にくる。最後は梢のボーイフレンドが(医師が父親だとは知らず)相談にくるが、相談の内容は、「彼女に迫れない」。医師はどーんといきなさい! とけしかける。その後、彼の相手が娘であることを知り、慌てて電話して「まだ早い」と伝えるが、とき既に遅し……というコメディ。
今でこそ、性に関してもいろいろな趣味の人がいることは周知であり、たとえば革靴が好きだとか足で踏まれないと勃たたないとか誰かに見られると感じるとか、そういう趣味の人が実際にどの程度いるかは別にして、そういう人がいること自体はよく知られている。最近はお茶の間にまで女王様スタイルの芸人が登場したりするし、「あの人はSだから」とか「Mだから」とかいった台詞がごく一般的な会話に混ざる時代である。
しかし、1971年当時は、そういうのは異常性欲、変態といった見方をされていたのではないか。この映画は今観ると単なるコメディだが、当時はタブーの壁の向こう側を覗き見るような、怪しい魅力もあったのかも知れない。
それにしても、松坂慶子のミニスカートやナース姿はあまりにも似合っておらず、別の意味で笑わせられた。
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