ツタヤで見つけたので借りてみた。以前、原作の小説を読んだらかなり面白かった記憶がある。
題名 | レイクサイド マーダーケース |
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監督 | 青山真治 |
原作 | 東野圭吾 |
出演 | 役所広司(並木俊介)、薬師丸ひろ子(並木美菜子)、柄本明(藤間智晴)、鶴見辰吾(関谷孝史)、杉田かおる(関谷靖子)、豊川悦司(津久見勝、塾の講師)、眞野裕子(高階英里子、並木の愛人)、他 |
制作 | 日本(2005年1月22日公開) |
感想
東野原作で映画化されたのは「秘密」「g@me」に続いて三作目だそうで。そんなに映画化されていたのか。もともと東野の作品は、文章で綴られてはいるけれど、かなりビジュアルなので、映画化には向いているのかも知れない。
それなりのクオリティと内容のある作品だった。十分楽しめた。場所は別荘地(一瞬だけ高階英里子の死体を自宅に持っていくが)、時間は正味二日間ほどで変化に乏しい。それをこれだけ盛り上げたのは役者の力量によるところが大きいのではないか。
もっとも、いくつか不満がないでもない。音楽がちょっとおどろおどろし過ぎ。並木はちょっと青臭すぎるし、藤間はちょっと冷静過ぎる。子供を希望する学校へ入学させるため、母親が肉体を提供する部分が抜けていたため、事件の陰湿さが見えにくかった。これらは、致命傷ではないが、気にはなった。
ひとつだけ残念だったのは、結論の持っていき方。「大人だって子供に偉そうにいえるほど立派な人間じゃない。ちっちゃくて、汚い。だからこそ、命を張って、子供を守ってやらなければ」ということのようだが、滅入る話である。
原作は、全く違う真相が浮き彫りにされる仕掛けで、そこにもサプライズがあるが、最後に子供のさりげないひとことに、並木が家族の大切さを改めて実感し、破綻しかけた妻とも関係も良くなるかも? と思わせて終わるため、読後感がよい。ここは変える必要はなかったのにな、と思う。
冒頭と途中で眞野裕子のヌードがちらりと見えるのはお楽しみ(笑)。
リンク
- レイクサイド マーダーケース(映画の旅へ、2009/02/14)
- レイクサイド・マーダーケース(ナナメモ、2009/02/21)
- レイクサイド マーダーケース そんなに良いかね(しゃまらんの何でもレビュー、2009/02/24)
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