DVDレンタル。こういう映画は苦手だなあ。小説を読んでいてもちょっとつらかったけど、画像の迫力は小説の比ではないから、否応もなく泣かされた。
題名 | 幸福な食卓 |
---|---|
原作 | 瀬尾まいこ |
脚本 | 長谷川康夫 |
監督 | 小松隆志 |
出演 | 北乃きい(中原佐和子)、平岡祐太(中原直、兄)、羽場裕一(中原弘、父)、石田ゆり子(中原由里子、母)、勝地涼(大浦勉学)、さくら(小林ヨシコ)、中村育二(中学の担任教師)、他 |
制作 | 日本(2007年1月27日公開) |
感想
繊細そうに見える佐和子が、大浦の口癖「おう」を真似るようになっていくのも心が痛む。クリスマス前に最後に会ったのは一緒に帰るところだったが、佐和子が忘れ物をしたために駅で別れる羽目になったのも心が痛む。鯖を食べられない大浦が、鯖が嫌いだという佐和子のために平気な顔して食べ、「おまえが知らないところでいろいろ守られているんだよ」とつぶやくシーンを思い返しては涙があふれてくる。
個々のエピソードは、文章なら読めるけど画像では見ていられない、というものが多いのだが、うまくそうしたシーンは省いて構成してあった。長くなるせいかも知れないけど、このあたりは見事。
しかし、これはラブストーリーではなく、「家族」の話のはずだ。佐和子と大浦の存在が際立ってしまい、母親はまだしも、父親をやめた父親や秀才をやめた兄・直ちゃんの存在感が希薄だったのが残念。小林ヨシコはいい味を出していた。
ラスト、佐和子が河原の道をまっすぐに歩き続けるシーンは秀逸。これは小説にはないシーン。まさに映画ならではだ。
配役
最近はいろいろ邦画やドラマを見ているのだが、この映画では出演する俳優の誰も知っている人がいなかったのは驚き。(追記。石田ゆり子は「秘密」に登場しているのだが、この時は全く気付かなかった。)
過去記事
- 映画「秘密」に泣いた(2009/04/11)
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2007/06/22
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 80回
- この商品を含むブログ (131件) を見る