窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

脱力系コメディ「亀は意外と速く泳ぐ」

題名亀は意外と速く泳ぐ
監督・脚本三木聡
出演上野樹里(片倉スズメ)、蒼井優(扇谷クジャク)、岩松了(クギタニシズオ)、ふせえり(クギタニエツコ)、要潤(加東)、松重豊(ラーメン屋)、温水洋一パーマ屋)、岡本信人(スズメの父親)、嶋田久作(刑事)、伊武雅刀(刑事)、森下能幸(最中屋のおじさん)、他
公式サイト亀は意外と速く泳ぐ
制作日本(2005年7月2日公開)

雑感

  • きれいな上野樹里が見たいと思って借りてきた。その期待は裏切られたが、映画自体は思っていたよりずっと面白かった。
  • 映画内での上野の喋り方、走り方などもその傾向があったが、舞台挨拶の喋り方などはのだめそのものだった。ああした表現はのだめ用ではなく、上野自身の特徴なのだ。
  • 上野はきれいに撮ればきれいな人なんだろうと思おうが、本作でもあまりそういう風に撮られてはいなかった。それにしてもあのソックスはひどいなあ。平凡な主婦(おばさん)を表現したつもりなんだろうけど。ラスト、フランスへ出かけるためにスーツケースを曳いているシーンは唯一のストッキング姿であり、これは良かった。
  • それにしても冒頭でいきなり23歳の主婦として登場したのには驚いた。撮影時、上野は17歳……
  • 最近は原作付きの映画(小説や漫画が映画化されたもの)ばかり見ていたが、これは映画人の発想で作られた、最近では珍しい映画らしい映画だと思う。インタビューで上野が「地味に面白い」と言っていたが、まさにその通り。
  • 上野樹里の「フェフェフェ」という笑い方が奇妙で面白い。いい味を出している。

特典映像

  • DVDは特典映像が豊富。20分以上にもわたるメイキングと出演者インタビュー、舞台挨拶、トレーラー、監督による解説付きバージョンなど、盛りだくさん。買って損はないと思う。
  • 舞台挨拶では要潤が爆笑もの。「この映画を見た方には、僕の秘密がバレてしまったわけですが……いつカミングアウトしようか、悩んでいたんですけど、はからずもこの映画で公開することになってしまったわけで……」。要潤の秘密とは? 気になる人は映画を見よう(笑)。

配役

  • 温水洋一は、別のドラマでの役が印象的だった記憶があるが、なんというドラマで見たのか思い出せない。プロフィールを見ると、僕が見ているはずの映画だと「踊る大捜査線 THE MOVIE」、ドラマだと「富豪刑事」(第一話)、「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」に出演しているが、どんな役だったか記憶にない。うーむ。
  • 岡本信人って、真面目を絵に描いたような役ばかりやっている印象があったが、こうしたコメディもできるんですね。芸域が広い。