窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

坂の上の雲 第三回「国家鳴動」

出演

大杉漣陸奥宗光

感想

先週の日曜は見れなかったけれど、19日に再放送を見た。NHKに限らず、力を入れて作っているドラマは日時を変えて2〜3回放送すればいいのに。

正岡子規は喀血、結核と診断される。結核は当時、不治の病。療養のため松山に戻る。律は二度目の結婚をしていたが、兄の世話をするため婚家を飛び出す。結局、離縁されたのか? 再び東京へ戻ってきたため、病気はどうなったのかと思ったが、「時間がないんです」と焦っていたのは、余命わずかを悟ったということか。大学を中退し、新聞「日本」に入社。

真之は海軍兵学校を卒業。久敬が死亡。好古はフランスから帰国、ひとりになった母を松山から引きとって同居、児玉源太郎や母の強い薦めで佐久間多美を嫁に迎える。

一方、朝鮮の動乱をめぐって伊藤博文は、陸奥宗光や川上操六の強い主張に従い、出兵を決定。もっとも伊藤は2,000のつもりだったのが、川上が勝手に当初4,000、追加で3,000の兵を派遣し、ついに日清戦争の幕が切って落とされる……

真之が帰省した時のエピソードや久敬の死、好古の結婚など、やはりストーリーをダイジェストで追いかけている印象が拭えない。考えてみれば、一回が90分とか、3年がかりの放映とかいっても、年5回だから1回2話分としてもやっと1クール。3年分といっても3クールしかないわけで、文庫本で全8巻の内容を押さえようとしたら、やはりダイジェストになってしまうのだろう。

知らなかったのだが、正岡子規は短命だった。死んだのは35歳の時で日露戦争も始まっていない。

香川照之は芸達者な役者だと思うが、ちょっと動きが大げさ過ぎる。やたらに大声を出したり飛び上がったりするのはなんとかならないか。