2月で前編の上映が終わってしまうと知った時は驚いたが、復習上映というのは気が利いている。というわけで、改めて観に行った。
題名 | のだめカンタービレ最終楽章 前編(3回目) |
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劇場 |
雑感
「空気読めって言ってんデスよ!」は何度でも笑える。
「パパは本当に一所懸命練習してるんだから。パパだってプロなんだから」は、何度聞いても涙。
マルレオケで最初に千秋がゲストで振った時、リハではまずまずまともな音が出ていたのに、本番であそこまでボロボロというのも現実感がない。大量のメンバーが辞めてしまったため、オケとしての基準になる音がない、だから音がバラバラ、というのが問題なのであって、仮にもプロオケのメンバーであれば、楽譜通りに演奏するくらいのことはできるだろう。極めつけ、演奏中に滑っておでこで鐘を鳴らす、などというのは、子ども楽団だってやらないだろう。もっとも、微妙な音の違いを聞き分けるのは素人には難しいから、意図的に漫画チックな表現をしたのだとは思うが。
正式に千秋が指揮者に就任してからも、オーディションを実施し何人か腕のいいメンバーを増やしたぐらいで、根本的な「全体練習不足」は解消していない(練習場所を長時間確保できない、メンバーはそれぞれアルバイトに忙しい)。それなのに、たかだか数ヶ月ねちねち言っただけであそこまで劇的に変わるものか? このあたりは、かなりご都合主義的ではある。まあ、ぐだぐだの状態をこれ以上延々と見せられても困るのだが。
黒木君がマルレオケのオーディションを受ける時、「千秋君には内緒で」といい、実際に千秋も会場で顔を見て初めて知った風だったが、実技の前に書類審査をしているだろうし、名前を知らなかったのは不自然だな。仮に書類審査はシモンとテオがやったとしても、数少ない日本人の応募であれば、千秋に話をしないのは考えにくい。
エリーゼの吉瀬美智子、変なカツラにメガネをかけ、性格も変、というぐらいの印象しかなかったけど、大画面で見るととても美人なんだなあ。後編では彼女の出番も増えるだろう。楽しみだ。
3回観て、映画としてはもう十分と思ったけど、音はやはり劇場で観たい。これが終わると、もう一生劇場では見られないと思うと、もう一回くらい観ておこうかな、とも思う。時間が取れるかどうか、わからないが。