「のだめカンタービレ 最終楽章」前編・後編を一気に観た。
題名 | のだめカンタービレ 最終楽章 前編(5回目) |
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題名 | のだめカンタービレ 最終楽章 後編(6回目) |
劇場 | 渋谷シアターTSUTAYA |
やはりこれは二話で1セットなので、一気に観てこそ満足できる。この企画は大ヒットである。しかし、観客は必ずしも両方を続けてみようとしていたわけではなさそうだった。結構人が入れ替わっているように見えたからだ。人数はは、前編が30人くらい、後編が40人くらいか。決して大人数ではないが、思ったより集まっているな、と思った。過去の名作のリバイバル上映は絶対に需要があると思う。大劇場でなくてよいのだ。全国の小劇場の主催者様、ぜひこうした企画を検討してください。前編はDVDも発売され、ツタヤなどでも人気レンタル中である。350円で一週間借りられるものを、わざわざ1000円払って観に来る人がいるのだ。
うすうす感じてはいたが、2つ続けてみると、前編と後編で質が違うのに気付いてしまう。後編の方が明らかに出来がよくない。ストーリーの構成がなっていない。監督が変わったせいか、原作が完成していなかったせいか。
まあ、悪いところを気にしても仕方がない。音楽の迫力と、キャラの圧倒的な存在感は、原作では到底得られないもの。のだめ・千秋ももちろんだけど、峰君、清良、真澄ちゃん、くろきん、それからシモンさん……
後編の最後、エンドロールのあとで、テオが「次回公演のチケットが完売しましたーっ。でも財政状況は、依然苦しいままですから、給料は据え置きってことで、練習に励んでくださいねーっ」と言い置いて去ったあと、みんなが喜んだりぶつぶつ言ったりする中、千秋の方を見て苦笑するシモンさんの温かい雰囲気がすごくよかった。後編だけ観ていた時は流してしまったが、前編でのあの千秋 vs シモンのやりとりを観た後だっただけに、印象的なシーンだった。
後編は今月頭に観たばかりだったけど、前編は4月に観て以来だから約4ヵ月ぶり。割と新鮮で結構笑えた。それに、僕の少し前に陣取っていた年配の女性陣がどうやら初めて観るらしく、ここで笑ってほしい、と思うところで大声で笑ってくれたので、こっちもつらえて一緒に(声を出して)笑った。こういう雰囲気は伝染する。それも劇場のいいところかな。
前編・後編を通じて最も印象的なキャラは松田さん(谷原章介)だ。出番は極めて少ないが、あれだけ印象の残るのは谷原の演技力なのだろう。最初に黒木との会話「だいたい黒髪の貴公子ってキャラかぶってるし!!」で一瞬で「松田」のキャラを確立。次にボロボレロの演奏をきいて笑い転げるシーン。声を出さないように口を押さえているというだけなのかも知れないが、白目を剥いて声を立てずに爆笑する様子のおかしさ。そして新生マルレの演奏を聴いて「帰る。……日本へ」そしてR☆Sオケのしごき。光っていた。
のだめ・千秋の学生時代のシーン(TV編でのシーン)がカットバックされて入ったが、観客席でのだめと千秋母が並んでいるシーンがあった。そういえば思い出したけど、千秋のお母さん(黒田知永子)、美人だったなあ。映画にも登場してほしかった。
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