映画の季節感は逆

作品にもよるが、撮影のためにクランクインしてクランクアップまで数ヵ月、その後編集に数ヵ月、そして2〜3ヵ月の公開ということになると、撮影中と公開期間で約半年ずれることになる。特に日本映画の場合、季節感が逆になるわけだが、これはなんとかならないものか。

踊る大捜査線」では依然として「青島コート」が存在感を示していた。が、7月3日の公開で、例年以上の暑さにうんざりしていた時期である。あのコートは(そして登場人物の銃装備は)見ているだけで暑かった。「悪人」もそう。主人公たちが灯台の中でわずかに暖を取りながら震える姿を見ても、公開は9月11日で残暑にあえいでいた時。寒さが実感できなかった。でも、あの逃避行は冬であることに意味がある。ずれた季節感には違和感を持った。

映画の制作期間は変わらないだろうし、制作から公開まで半年寝かせておくわけにもいくまい。では、役者さんたちには、撮影は暑い夏でも、汗をかかずにコートを来て演技してもらい、寒い冬でもシャツ一枚で鳥肌も立てずに撮影してもらうしかないか。それともオーストラリア(日本と季節が逆)に行って撮影するか。

それとも、DVD発売時期(映画公開後約半年)に季節感を合わせているのだろうか。