12月5日、坂の上の雲の第二部開始。20時少し前にテレビをつけたらもう始まっていた。「???」と思いつつ見ていたら、20時45分になっても終わらない。初回拡大枠放映か? 終わりが伸びるのはともかく、始まりが前倒しになるのは気がつかなくて困る。〔追記:第二部から19時半開始になっていたのを知らなかった―2014/01/03〕
感想
ロシアとの関係は緊張の度合いを増し、首相の桂は日英同盟を結ぼうと根回しを開始。伊東博文は、大英帝国と日本が対等の関係が結べるわけがない、むしろ日露同盟を結ぶべきと考え、単身ロシアへ向かう。が、この試みは失敗。
広瀬武夫に帰国命令が出、6年にわたるロシア駐在が終わる。それは、付き合っていたアリアズナとの別れを意味した。「あなたについていく」というアリアズナに首を振る広瀬。お別れに開かれた音楽会で、広瀬は、日本の友人である滝廉太郎が作曲した曲を披露したいといって、アリアズナに「荒城の月」をピアノで弾かせる。
その曲は観衆の心をとらえたが、「こんな曲を日本人が作曲できるわけがない。盗作に決まっている」と決めつける人がおり、広瀬は傷つく。当時の日本人は、ロシア人からこのように見られていたわけであり、これでは日露戦争が避けえないものだったであろうと思わせる、効果的なシーンだった。
ダイジェスト的な脚本は寸を考えれば致し方ないところだが、個々のエピソードの作り方、役者の演じ方、演出などすべての点で「龍馬伝」とは一線を画している……とは言い過ぎか。龍馬伝の世界のほんの何十年かあとの出来事であり、時代の流れという点では興味深い。