題名 | ヒア アフター(原題:Hereafter) |
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監督 | クリント・イーストウッド |
製作 | スティーヴン・スピルバーグ |
出演 | セシル・ドゥ・フランス(マリー・ルノ、ジャーナリスト)、マット・デイモン(ジョージ、サイキック)、ジョージ・マクラレン(マーカス)、ジェイ・モーア(ビリー、ジョージの兄)、ブライス・ダラス・ハワード(メラニー、ジョージのガールフレンド)、フランキー・マクラレン(ジェイソン、マーカスの双子の兄)、ティエリー・ヌーヴィック(ディディエ、プロデューサー、マリーの恋人)、他 |
公式サイト | ヒア アフター |
制作 | USA(2011年2月19日日本公開) |
劇場 | 新百合ヶ丘:ワーナー・マイカル・シネマズ |
雑感
久しぶりの洋画だ(昨年夏にインセプションを観て以来だ)。全く予備知識なしに観たのだが、実に面白かった。こういうことがあるから劇場には行くべきなのだ。
マリーは、ジャーナリストとして、TVキャスターとして、モデルとして、成功を収めつつあった。バカンス先で津波の被害に遭い、一命を取り留めたが、この時の臨死体験を本にしたいという気持ちを抑えられない。一方、周囲は死後の世界のことなどをとうとうと語り出すマリーにドン引き。仕事も恋人も失いかける。フランス在住。
ジョージは死者と語ることのできるサイキックとして名が知られていたが、その能力を封印し、普通の人間として生きようとする。が、周囲は彼をほっておかない。秘密は守らないし、興味半分でやると厭な思いをすると警告しても興味半分でやりたがり、結果傷つく人がいるし、実の兄ですら、彼の苦悩を理解してくれず、金儲けの手段として扱われてしまう。アメリカ在住。
マーカスは、父親がおらず、母親が薬物中毒で、双子の兄と寄り添うようにして生きていたのだが、その兄を不幸な事故で亡くしてしまう。以後の彼は、兄と再び会いたい、話がしたいとそのことだけを考えて生きる。イギリス在住。
三つの互いに国も違い、関係のない物語が交互に描かれ、最後に三人が不思議な縁で一堂に会することになる……
不思議なドラマである。ラブストーリーではないし、死後の世界を扱うからといって、オカルト、SFの類でもない。とにかく、途中、悲惨な場面もあるが、後味のよい作品である。前向きに生きていこう、という気が起きてくる。
タイトル
「Hereafter」は「来世」とか「死後の世界」という意味。
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追記
「後味のよい作品である」と書いたが、どうして後味がよいのか、そこを書かないとなあ、と自身ちょっと不満を持っていて、あとで書き足そうかと思っていたのだが、ECひろしさんが「ヒア アフター」(ときどき休みます、2011/02/20)で見事に説明している。また、sakuraiさんの「アンの魔法と映画のこと」(やさしくってかなしくて、2011/02/21)を読んだ時はびっくりした。こういう感想の書き方もあるのだ。映画本編と同じくらい後味のよい文章だ。