窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

大物俳優が勢揃い「プリンセス トヨトミ」

封切を待ち望んでいた。さっそく観に行く。

題名プリンセス トヨトミ
原作万城目学
監督鈴木雅之
制作亀山千広
脚本相沢友子
出演堤真一(松平元)、綾瀬はるか(鳥居忠子)、岡田将生(旭ゲーンズブール)、中井貴一(真田幸一)、和久井映見(真田竹子、幸一の妻)、森永悠希(真田大輔、幸一の子)、沢木ルカ(橋場茶子)、笹野高史(長曽我部)、宇梶剛士空堀中学校校長)、甲本雅裕大阪府庁幹部職員)、平田満(松平元の父)、菊池桃子(国松の母)、玉木宏たこ焼き屋のあんちゃん:特別出演)、他
公式サイト映画『プリンセス トヨトミ』公式サイト
制作日本(2011年5月28日公開)
劇場ワーナー・マイカル・シネマ(新百合ヶ丘

雑感

予告編を見た時には、荒唐無稽というか、奇想天外というか。アホちゃうかと思ったのだが、それはいいシーンだけを下手につなぎ合わせたからそう見えるだけで、実際には緻密に計算されたストーリーにあっと驚く結末がついてくるのだろうと思った。

だって、堤真一中井貴一綾瀬はるか岡田将生和久井映見菊池桃子笹野高史平田満、果ては玉木宏まで登場するのである。大物俳優、今をときめく人気俳優に名脇役、ビッグネームがずらりと揃っているのだ。これだけの大物を揃えるからには、それなりに気合の入った企画だろう。人気俳優を使う以上、彼ら・彼女らにいいカッコをさせ、話題にさせたいと考えるだろう。そしてこうした役者が実力を発揮すれば、相当な作品に仕上がるだろう。とまあ、こんな風に予想したわけである。

で、結果はどうであったか。

小説が映画化されることは昔も今も多く、以前はそうした場合、まず小説を読んでから映画を観るようにしていた。が、いつの頃からか、まず映画を観てから小説を読むようにしている。その方が両方愉しめると知ったからだ。今年でいえば、「最後の忠臣蔵」「東京島」「八日目の蝉」「まほろ駅前多田便利軒」すべてそうで、当然、これも映画を観たあと小説を読む気満々だった。が、本を買う気はなくなった。分厚い本だから、もしかしたら小説の方は緻密に計算された構成になっているのかも知れない。原作者には申し訳ないのだけど……

「「プリンセス トヨトミ」見たよ」(子持ちししゃもといっしょ、2011/06/01)には「綾瀬はるかのおっぱいの揺れ方がすごくてそれしか記憶に残っていません....」と書いてあるのだが、実はワタシもそうだ。印象に残った場面はそのくらいしかない。いや、覚えていますよ。だけどさー、バカバカしくって思い出す気にならないよ。

まあ、退屈せずに見られたから、エンターテイメントとしてはこういうのもアリなのかも知れませんが。

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

(2011/07/20 記)