窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「相棒 Season 1」第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入! 刑事が人質に!? 犯罪の影に女あり……」

2002年10月9日から、いよいよ連続ドラマ「相棒」がスタートした。第一話は90分。

出演(レギュラー)

出演(ゲスト)

  • 純名りさ(岩崎麗子、帝陽物産の秘書室次長)
  • 矢島健一(三木英輔、帝陽物産の秘書室室長)
  • 中村育二(篠塚敬一、帝陽物産の窓際社員)
  • 泉谷しげる(田端甲子男、自称・模範的一般市民)

粗筋

冒頭ではダイナマイトを腹に巻いた男に亀山が人質に取られ、それを杉下が鮮やかに解決するというエピソード。本編では、会社の贈賄の証拠を握った三木英輔が死体で発見される。会社が刺客を放ったのか。しかし証拠は未発見のまま。犯人はなぜ殺したのか?

雑感

  • プレシーズン第一話と同様、またしても薫ちゃんが人質にされるところから始まる。本人がいくら弁解しても、叱責は免れないだろう。ただし犯人を確保した右京の手際は鮮やかで、叱責されるいわれはない。指示に従わなかった(SATに解決を指示していたのを邪魔した)ということなのだろうが、それはベストな指示を出さなかった指揮官のミスである。右京は言い返さないけれど。
  • しかし、田端甲子男を必要以上に恐れる理由がわからない。導火線にライターの火をちらつかせ、ダイナマイトに火をつけるぞ、脅すわけだが、火をつけたかったらつけさせればいい。導火線が燃えてダイナマイトが爆発するのは時間を要する。さっさと抑えつけて火を消せば事足りるはず。また、事件が起きてから一度も田端と交渉も説得もしようとせず、誰も立てこもった部屋に入ろうともしないのは変。
  • この事件があっという間にマスコミに漏れ、現場がテレビ中継されたのも謎。リークしたのは、誰?
  • 本編はよく練られていたが、練り過ぎて筋を理解するのが難しかった。機密CDを会社から三木が持ち出したことを知った会社は、三木を捕まえようとする。自宅にいては危ないと感じた三木は、鞄を持ってデパートに逃げ、ここで薫に目撃されるわけだが、鞄をトイレに置き忘れた理由がわからない。こんな大事な鞄を忘れるのは不自然。わざと置いていったのかとも思ったが、それも理由不明。
  • キーマンは岩崎麗子だが、演技が今ひとつ物足りなかった。
  • まだ液晶が一般的ではない時代だが、帝陽物産のパソコンのディスプレイは液晶になっていた。
  • 「花の里」(プレシーズンでは「新ふくとみ」だったが店の名が変わったのか)で飲んでいて、たまきの何気ない「なんでも秘書のせいにされちゃうのよねー」という一言で謎が解ける。
  • 泉谷しげるがいい味を出している。

配役

物足りないと思った純名りさは、元宝塚歌劇団花組トップ娘役だった。へーえ。大河ドラマ元禄繚乱」にも出演していたようだが記憶にない。