頭のイカれた女「ヤング≒アダルト」

なんだこのイカレポンチは……

題名ヤング≒アダルト(原題:Young Adult)
監督ジェイソン・ライトマン
出演シャーリーズ・セロン(メイビス・ゲイリー、ライター)、パトリック・ウィルソン(バディ・スレイド、メイビスの元カレ)、エリザベス・リーサー(ベス・スレイド、バディの妻)、パットン・オズワルト(マット・フリーハウフ、高校時代のロッカーがメイビスの隣だった)、コレット・ウォルフ(サンドラ・フリーハウフ、マットの妹)、他
公式サイト映画『ヤング≒アダルト』公式サイト
制作USA(2012年2月25日公開)
劇場109シネマズ川崎

粗筋

メイビスはそこそこ人気のあるとあるヤング・アダルトシリーズの小説「花のハイスクール」のゴーストライター。ミニ・アップル(ミネアポリス)に住み、離婚歴あり、子犬あり。ステディな相手はいないが、デートの相手には困らない。そこそこうまくいっているといえばうまくいっているが、すべてに中途半端な感は否めない。

ある日、高校時代の彼氏から、子どもが生まれたとのメールが届く。突然、彼は不幸な人生を送っている、本来自分は彼と結ばれるべきだったのだと思い立ち、故郷のマーキュリーに向かい、バディを誘うが……

感想

出だしのメイビスは、ちょっと自己中心的な傾向のある変な女、程度だったが、バディを誘惑するあたりからどんどんおかしくなっていく。単に「変」とか「おかしい」とかいうレベルではなく、病的ですらある。アルコールも飲み過ぎで、アル中ではと言いたくなるほどだし、おまけにかなり飲んでいるのに自動車を運転するに至っては嫌悪感が先に立つ。

普段観る映画は、アクションもの、サスペンスものが多く、たまに恋愛ものを見るとほっとするし、ひねりが効いていて面白かったことは面白かったが、ちょっと好きにはなれないなあというのが正直なところ。

上映時間が短い(94分)のも見やすさのひとつだが、あっさり終わり過ぎて物足りなさも残った。

子供の命名パーティーの場で、メイビスはバディに「告白」し、キスしようとして拒否されるのだが、ここで怒ってキスを拒否するなら、その前にベスのバンドの発表会の帰り道、メイビスとキスしてんじゃねえよ、と思った。初めてのデートのあと、バディは何度もメイビスを誘い、それでメイビスは「誤解」していくわけだが、初回を除けばバディは常にベスを同席させているわけで、バディの気持ちは明らかだ。それだけにあのキスはいただけない。しかも自宅も前でだぜ? おかげでベビー・シッターに目撃されるし。

他の人の感想を見ていると、最後は「メイビスは元に戻った」と解釈した人がいたようだが、元に戻ったのではなく、目が覚めたということなのではないか。サンドラが「私を連れて行って」というのに対し「あなたは残りなさい」というのは、自分はもうミネアポリスでしか生活できないけれど、あなたはここで地に足をつけた生活をしなさい、その方が価値があるよという意味をこめているのではないかと思う。

日本語タイトル

原題が「Young Adult」なのに、日本語タイトルは「ヤング≒アダルト」と、「ヤング」と「アダルト」の間におかしな記号が挟まっているのは意味不明。

配役

シャーリーズ・セロンは、「モンスター」(2003年)でアカデミー主演女優賞を獲得。

なお2011年12月の時点でシャーリーズ・セロンは36歳、パトリック・ウィルソンは38歳、エリザベス・リーサーは36歳、パットン・オズワルトは42歳。パットン・オズワルトだけいささか年を取り過ぎなのでは。

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