窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

やはり面白かった。「はやぶさ 遥かなる帰還」

はやぶさの話は正直飽きた感があったのだが、時期が過ぎたら劇場では観られなくなるのだからと出かけていった。観て良かった。やはり面白かった。

題名はやぶさ 遥かなる帰還
監督瀧本智行
原作山根一眞
音楽辻井伸行
出演渡辺謙(山口駿一郎、JAXA教授・「はやぶさ」プロジェクトマネージャー)、江口洋介(藤中仁志、JAXA教授・イオンエンジン担当)、小澤征悦(鎌田悦也、JAXA助教授・カプセル担当)、中村ゆり(松本夏子、JAXA・学生当番)、藤竜也(丸川靖信、JAXA教授・広報担当)、吉岡秀隆(森内安夫、NECイオンエンジン担当)、夏川結衣(井上真理、朝日新聞科学部記者)、山崎努(東出博、東出機械社長)、嶋田久作JAXA)、近藤芳正JAXA)、モロ師岡JAXA)、ピエール瀧JAXA)、他
公式サイト映画『はやぶさ 遥かなる帰還』公式サイト
制作日本(2012年2月11日封切)
劇場109シネマズ川崎

雑感

はやぶさ/HAYABUSA」と比較すると、次のような違いがあった。

  • はやぶさ/HAYABUSA」は打ち上げに至るまでの苦労も描き、ロケットが発射したのは映画が始まって50分後だったが、本作ではロケットの発射から始まる。
  • はやぶさ/HAYABUSA」は往路の苦労(特にスイングバイ)についても描かれたが、本作では比較的簡単にイトカワに達する。
  • 逆に、復路で調子の悪くなったイオンエンジンの復旧作業に関しては、「はやぶさ/HAYABUSA」より念入りに描かれた。
  • 水沢恵(竹内結子)の代わりに井上真理という「狂言回し」が登場した点は共通する。この人だけ家族との関係も描かれた。(井上真理は実在の人物ではないよね……?)
  • 探査機を擬人化して話しかけたりする場面がなく、好感を抱いていたが、最後の最後で「はやぶさに地球を見せてあげよう」などと丸川教授が言い出し、山口先生が同調する場面が出てきてちょっとがっかり。でもこの程度は許容範囲内か。

配役

吉岡秀隆だけがミスキャストだった。まあ、吉岡秀隆はどの映画においてもミスキャストなんだが。「僕はメーカーの人間なんです! これまでも、これからも!」と叫ぶところはかなりおいしい場面だと思うが……。