電気屋さんのテレビは、普通は「今の番組」をそのまま映しているものだけど、最近、薄型テレビの性能を強調するためか(こんなにきれいですよ〜)人目を惹くためか、「アバター」を流しているケースをよく目にする。そして劇場で3回も見たというのに、放映しているのに気づくとつい足を止めて見入ってしまう。
というわけでDVDを借りてきて試聴。残念ながら家にあるテレビでは画面が小さく、色も鮮やかとはいえなかったものの、とにかく話は抜群に面白い。ふつう、ちょっと退屈だけど、状況説明のために外せないシーン、とかがあったりするものだが、そういうものはなく、すべてのシーンから目が離せない。ストーリーがシンプル(ある意味、陳腐)であることのメリットなのかも知れない。
内容については2年前にかなり詳しく感想を書いていて、読み返してみると改めて付け加えることはほとんどないのだが、スカイ・ピープルによる攻撃を跳ね返し、ジェイクやノームが残って他の生き残りを地球に返すことにした時、パーカーに何もせずそのまま帰したのはよかったのか、ふと疑問に感じた。
ナビィらに武力攻撃を仕掛けた現場の隊長はマイルズだが、彼は陣頭指揮をとり、そのむくいを受けて死んだ。が、その作戦を指示したのはパーカーである。逆に、マイルズが攻撃を主張しても、ちょっと待て、さすがにそれはマズイよ、と言おうと思えば言える立場にあったのだ。
このまま地球に帰せば、今回の事件をどのように報告するかわからない。もちろん自分たちの非を認めるわけがなく、都合のいい報告をでっちあげ、ジェイクやノームやグレースやトゥルーディを極悪人に仕立て上げるだろう。二度と地球へ戻る気のないジェイクにとってはどうでもいいことかも知れないが、ノームは将来地球に戻りたくなるかも知れない。自分が戻らなくても、家族や親類がいるだろう。彼らに肩身の狭い思いをさせていいのか。
これ以上の殺生は(物語的には)誰も望んでいないから、ということだろうし、自分も彼が処刑されるところが見たかったわけではないのだが、あらかじめ報告書を送っておくとか、何かもうひとつ説明のほしかったところだ。
過去記事
- 本年最高の面白さ「アバター」(2010/01/30)
- 「アバター」はIMAX 3Dで見るべし!(2010/02/03)
- しつこく「アバター」の話(2010/02/11)
- 三たびアバター(2010/03/13)
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