なつかしの映像だけど「四角いジャングル 格闘技オリンピック」(DVD)

前作「四角いジャングル 格闘技世界一」が面白かったので、こちらも購入。

題名四角いジャングル 格闘技オリンピック
総指揮梶原一騎
監督南部英夫
出演アントニオ猪木、ウィリー・ウィリアムス、藤原敏男、長江国政、中村誠、他
制作三協映画(1980年12月6日公開)

内容

前半では「腕っ節日本一(ケンカ・オリンピック)」の試合の様子を、後半は「猪木 vs ウィリ―戦」をメインとした構成。それ以外は藤原×ビラチャート、藤原×長江、猪木×タイガー・ジェット・シンくらいでこれといった目玉となる試合はない。試合ではないが、中村誠が百人組手に挑戦するシーン(実際には途中で挫折)は見ごたえあり。

感想

「猪木 vs ウィリ―戦」は、当時高校生だった自分は見事に(梶原一騎の思惑に乗って)踊らされ、試合はテレビにかじりついて見ていた。双方とも破壊力はすさまじく、結局、猪木は肋骨骨折、ウィリーは右肘の靭帯を切る羽目になり、ドクターストップの引き分けとなる。

のちに、関係者の著書などで、この試合はアングル(勝敗の筋書きがあらかじめ決まっている試合)だった、という話を聞いた。しかし、あの試合の熱気は真剣勝負以外の何物でもなく、それは嘘だろう……と思うのだが、一度確認してみたいとずっと考えていた。

今回改めて見てみると、ウィリーは一流の空手家というにはスピードが物足りないし、迫力にも欠ける……気がする。ウィリーの実力がその程度のものなのかも知れないが。僕はまともな格闘技の試合を(たとえテレビにせよ)まともに見るのはこれが初めてで、その時はそれだけで興奮したのだが、その後、極真空手の大会は毎年会場まで足を運ぶようになり、だいぶ見る目が変わってしまったようだ。特にウィリーは、当時は空手の実力世界一と(梶原一騎が言うから)思い込んでいたのだが、その3年後の世界大会でつぶさに見ていて、いかに下手な選手が知ってしまったので、よけい当時とは見方が変わってしまう。

前半は当時ちょっとだけ話題になったカラテ・オリンピックの様子を重点的に映していたが、所詮はアマチュアの試合で、特筆大書するほどのものはない。誰が優勝したかも明確ではなく、退屈なだけだった(ただし水口敏夫が出場していたとは驚き。強かった)。

唯一、興味をひいたのは、中村誠の百人組手だ。こうしてみると、確かに身体が大きくパワーもあるのだろうが、スピードがあり、技も切れ、強い。本部の黒帯とも段違いの力だ。そんな中村でも30人を超すあたりでへろへろになってしまうんだなあ。なお、僕の通った道場では、こうした「抜き」の相手をする時には、痛め技(ローキックなど)は使わないのが不文律だったが、ここでは平気でローを連発したりしている。本部ではそういうルールはなかったのか。

ただし、この時、中村だけでなく三瓶啓二、三好一男も百人組手に挑戦し、中村が35人で挫折したのに対し、三瓶は49人まで、三好は45人まで対戦しているのだが、映画ではそのことに全くスルーなのは残念であった。

過去記事

四角いジャングル 格闘技オリンピック RAX-103N [DVD]

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