窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

マリリン・モンローでいるのは大変なこと「マリリン 7日間の恋」

まだやっているところがあって助かった。

題名マリリン 7日間の恋(原題:My Week with Marilyn)
監督サイモン・カーティス
脚本エイドリアン・ホッジス
原作コリン・クラーク
出演ミシェル・ウィリアムズマリリン・モンロー)、ケネス・ブラナーローレンス・オリヴィエ、監督兼俳優)、ジュリア・オーモンドヴィヴィアン・リー、ローレンスの妻)、エディ・レッドメイン(コリン・クラーク、サード助監督)、ダグレイ・スコットアーサー・ミラー、マリリンの夫)、ジュディ・デンチ(ビル・ソーンダイク、ベテラン女優)、エマ・ワトソン(ルーシー、衣裳係)、ゾー・ワナメイカー(ポーラ・ストラスバーグ、マリリンの教育係)、他
公式サイト映画『マリリン 7日間の恋』公式サイト │2012年3月24日(土) 全国順次ロードショー
制作USA(2012年3月24日公開)
劇場ニュー八王子シネマ

観ようと思った映画に関しては、極力情報をシャットアウトし、予断と偏見を抱かぬようにしている。本作は劇場で予告編を目にすることもなかったため、どんな内容か全く知らずに見ることになった。それにしても、マリリン・モンローの話だったとは……。いくらなんでも、タイトルとポスター(のミシェル・ウィリアムズのあの顔)を見れば、わかりそうなものだ。僕はマリリン・モンローという人を全く知らないので、それなら予習してくるんだった。

マリリンという名はありがち(深見じゅんの「悪女」の主人公も麻理鈴という名だったなあ)だし、肉感的で魅力的な女性の代名詞に使われることもあり、そちらを連想してしまった。おまけに「7日間」というタイトルがなんかファンタジーぽい気がして(「ぼくらの七日間戦争」のイメージが強かったのか)、フィクションだと思い込んでいたのだ。

粗筋

1956年、マリリン・モンローは「王子と踊り子」の撮影のため、新婚の夫・アーサー・ミラー同伴でイギリスにやってきた。当初はイギリスをあげて歓迎ムードだったが、ローレンスは、なかなかセリフを覚えられない、遅刻が多い、ポーラが四六時中マリリンにつきまとって監督である自分に断わりなく演技指導をする、などの事由が重なり、苛立ちを隠さなくなる。そうした雰囲気におびえ、マリリンはますます女優業に不安と恐れを抱くようになり、ますます遅刻やサボりが増える。とはいえ、ピタリと嵌まった時の彼女の演技は並々ならぬものがあるのも事実。それを認めればこそ、ローレンスはなんとかマリリンに気持ち良く撮影に臨んでほしいと思うのだが……

作家である夫のノートを読んでしまい、そこに「この結婚は失敗だった」と書いてあるのを知ったマリリンはひどく傷つけられる。これは創作ノートで日記じゃないとアーサーは説明するがマリリンは納得しない。その上マリリンに付き合っていると仕事がなかなか進まないことから、アーサーだけ先に帰国すると、マリリンは寂寥感が強くなり、睡眠薬の摂取量は増え、いっそう撮影に支障をきたすようになるが、雑用係のコリン君の献身的なサポートにより、徐々に精神の安定を取り戻す。

感想

マリリン・モンローでいるということは、大変なことなんだなーというのが感想。

現実はともかく、この映画の中だけでいうと、マリリンよりルーシーの方が魅力的に思えた。せっかく芽生えかけたルーシーへの恋心を、マリリンのために犠牲にしたようなものだが、ルーシー一筋でいった方がよかったのにね。

配役

ミシェル・ウィリアムズアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされていたが、正直、疑問を感じた。大スターの風格といったものがあまり感じられなかったからだ。