窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「踊る大捜査線 THE FINAL/新たなる希望」

題名踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
脚本君塚良一
監督本広克行
出演■湾岸署/織田裕二青島俊作)、深津絵里(恩田すみれ)、ユースケ・サンタマリア真下正義)、水野美紀(真下雪乃・産休中)、内田有紀(篠原夏美)、甲本雅裕(緒方薫)、遠山俊也(森下孝治)、伊藤淳史(和久伸次郎)、滝藤賢一(王明才)、川野直輝(栗山孝治)、佐戸井けん太(魚住二郎)、小林すすむ(中西修)、北村総一朗(神田総一朗)、斉藤暁(秋山春海)、小野武彦(袴田健吾)、他

■警視庁/小栗旬(鳥飼誠一)、小泉孝太郎(小池茂、交渉課課長)、ムロツヨシ(倉橋大助、交渉課)、他

警察庁津嘉山正種(池神静夫、長官)、大和田伸也(安住武史、次長)、柳葉敏郎室井慎次)、筧利夫(新城賢太郎)、真矢みき(沖田仁美)、他

■本作で初登場の人物/香取慎吾(久瀬智則、警視庁刑事)、大杉漣(警察行政人事院)、小橋めぐみ(野添久美子、湾岸署婦警)、平田薫(湾岸署婦警)、柊瑠美(湾岸署婦警)、他
公式サイト踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
制作日本(2012年9月7日公開)
時間126分
劇場ワーナーマイカルシネマズ 新百合ヶ丘

内容紹介

殺人事件発生。捜査本部(鳥飼管理官)は自白強要によって犯人に仕立て上げ事態の収拾を図るが、不審な動きに気付いた青島が騒ぎ立てると、今度は青島が誤認逮捕・自白強要の冤罪を着せられ、辞職を勧告される。また室井もその責任を追求され、辞職に追い込まれる。

そんな中、第二の殺人事件および真下の息子の誘拐事件が起きる……

雑感

面白かった。少なくとも前作よりはずっと。

オープニングにも工夫が凝らしてあり、最初、青島とすみれが結婚したのか? と思ったら、捜査のために夫婦者を演じていたことがわかるズッコケ。でも息がぴったりで、もういいからお前ら結婚しろよと言いたくなる。

タイトルロールではテレビ編や過去の映画のシーンが断片的・瞬間的に挿入され、オールドファンにとっては実に懐かしく、胸が熱くなる仕様になっていた。もっとも、初めてこの作品を観る人にとっては「なにコレ?」だったかも知れない。

謎解きに関しては相変わらずぐだぐだではあるが、新城賢太郎、沖田仁美、そして真下雪乃が短いながら印象的に登場したのは嬉しかった。

最後ということを意識してか、全体的に初期への回帰の傾向が見られ、古くからのファンには十分楽しめる作品に仕上がっていたといえるだろう。しかし、だからこそ、おわコン(終わったコンテンツ)だという印象が拭えないのも事実である。まあ、長い間楽しませてもらった。このあたりで終わるのがいいだろう。

配役

  • 本作の目玉は香取慎吾。記憶で引用するのだが、本人は「人気シリーズなので出たかった。でも(TVスペシャル版で)稲垣吾郎が出ているから無理かと思っていました。今回声をかけていただいて嬉しいです」のように語っており、恐らく本音であろうこと、そしてこういう気持ちで出演してくれるのはありがたいことだと思っていた。が、これといった見せ場がなく、拍子抜けだった。前作の小栗旬もそうだが、新しいキャラクターの使い方が下手だ。OD2の真矢みきの使い方はうまかったのにな。
  • 2012年5月16日、小林すすむ氏が本作の上映を観ることなく亡くなられた。58歳。本作が遺作である。

(2014/02/18記)