窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

箱盛〜特典映像

しばらく前に入手していたのだが、最終回を見てからと思って見るのを封印していた。ようやく落ち着いたので、まず特典映像を見ることにする。

主要な役者のインタビューの中で、山本耕史氏と藤木直人氏のものが印象的だった。以下、セリフは記憶で引用。

山本耕史

僕がやる役って、みんな35歳で死ぬんですよね。土方歳三しかり、藤原頼長しかり。で、僕、今年35歳になるんですけど……

山本耕史から芝居を取ったら何も残らないですね。天職かどうかって、結局、本人がどう思うかだと思うんです。本当はもっと別の世界が向いているとしても、本人がそれは天職だと思っていたら天職だろうし、周囲から見たら天職に思えても、本人が、もっと別の仕事があるんじゃないかと疑問を持っていたら、天職ではないだろうし。そういう意味で、自分にとって役者は天職ですね。それ以外ないと思い込んでいますから。

藤木直人

イケメン役は苦手です。10年くらい前にもイケメンというか、もてる男の役をやったことがあるんですが、その時私生活で会ったある人に、なーんだ藤木君って実際に会うとこんな感じなのね、ってがっかりされたことがあって……

もともと人前で何かをしたり、目立ったりするのはすごく苦手だったんですよ。だから性格的には役者みたいな仕事は、一番自分に向いていないような気がするんですよ。ただ、負けず嫌いのところもあるんで、いざやることになったら、ようしやってやるぞという気持ちでやるんですけどね。

もう40歳にもなって、今さらこんなことを言うのも何なんですが、本当にこの仕事は自分に向いているのかと、今でも思うことはありますよ。


山本耕史藤木直人、正反対のことを言っているようだが、どちらの言うこともわかる気がする。僕は藤木よりさらに一回り上になるが、今でも自分の仕事に対して、この年になって今さら他の分野の仕事ができるわけじゃないし、これが自分の天職なんだろう、と思うこともあれば、資質もないし、もしかしたらもっと別の分野があったかも知れないな、と思うこともありで、揺れているのである。そんなものじゃないかなあ、という気がするのだ。