NHK大河第14回「新しい日々へ」

出演

今日の見所

尚之助、八重を怒鳴りつける!(敬語で!)

粗筋

八重と尚之助の結婚式。尚之助が無仕官であることを非難する(当人たちは心配して言っているつもりなのであろうが)親類と、さりげなく話題を変える権八。いいお父さんや。無神経な親類たちと権八の飲み比べが始まると「衆寡敵せず」(人数が少なきゃ不利だろ)とつぶやいた尚之助は「ご加勢つかまつる!」と。そしてあっさりつぶれてしまう。式のあと、八重はつぶれた尚之助を担いで部屋に運ぶ。

結婚後も相変わらず「尚之助様」「八重さん」と呼び合う二人。八重は「旦那様」と呼ぶべきだし尚之助はもっと威厳をもって命令すべきだ……と案ずる権八は、角場にいるのがいけないと、八重に鉄砲を触るのを禁じる。それを知った尚之助は烈火のごとく怒るのだった。

尚之助「世間並みなんぞならなくて結構! あなたはあなたであればよい! 私の妻は他の誰でもない、鉄砲の名人、八重さんだ。それでよい!」

八重の袖を持って引っ張るのも(結婚までは尚之助は八重に触れたことがなかった)、怒鳴りつけるのも(敬語だとはいえ)これまでなかったこと。怒鳴られた八重は、「私の妻は……」の「妻」という言葉を反芻し、ニヤニヤするのだった。

と、会津で思い切り乙女ちっくろまこめ*1をしている間も、京の情勢は深刻さを増す。覚馬は眼帯をしていなかったので、あれ、傷はどうなったのか? と思ったら、傷は治ったものの見えにくくなることがたびたび起きるようになる。眼科へ行ったら、白内障のため間もなく失明すると言われてしまう。

覚馬「見えなくなんのか俺の目は。目が見えなくて、なじょして銃を撃つ。なじょして書を読む。何もかもできなくなんのか」

岩倉具視、大久保一蔵登場。薩摩は新しい政治の形を模索する。長州は追いつめられるが、会津会津でだんだんと抜き差しならないところに追い詰められていく。京都守護職の職務は、幕府からも、会津の地元からも評価されない。容保の気持ちは、京の平安のため、ひいては日本国のため……というより、もはや天皇陛下のためというその一心になってきているようである。

本来容保は徳川将軍の部下なのだから、幕府から評価されないのであれば、対応を見直す必要があるのだが、そこはそれ、将軍家茂は子供だし、江戸にいる幕閣は事態を把握していない能天気な人間ばかりだし、形式上は天皇は将軍の「上司」になるわけで、その天皇陛下から京を頼むと言われてしまっては、容保としては裏切れないのである。

横山主税「おかしなことじゃ。幕府のため、朝廷のため、誠を尽くせば尽くすほど、会津はますます泥沼に足を取られていく。帝から御宸翰を賜ったときのうれしさ、あの時のうれしさが、今は会津を都に縛り付ける鎖となってしもうた」

松平容保「まだ戻ることはできぬ。世が平穏にならぬうちは、上様一人をお残しして、都を去る訳には参らぬ。将軍家が裁きを下されてこそ、まことの公武一和が相成ると思う。もうしばらくの辛抱じゃ。これを成し遂げたら、皆で会津へ帰ろう。磐梯山が見守る故郷へ」

これ、フラグですよね。フラグですよね。大事なことなので二度言いました。

感想

八重が尚之助を担いで部屋まで運ぶ! というのが事前にアナウンスされていて、ちょっと楽しみにしていたのだが、持ち上げているところがちょっと映っただけで、米俵を担ぐようなわけにはいかなかった。当たり前である。八重が担いだ米俵は、実際には張りぼて綾瀬はるかにも容易に運べたろうが、長谷川博己は体重を減らすわけにはいかない。

八重&尚之助パートはよだれが出てくるようなおいしい話で、少々悪乗りが過ぎるともいえるくらいなのだが、なにせ京都パートがどんどん悲惨な話になっていくため、その落差がすさまじい。だからこそ全体として後味が悪くならないようにしているのだと思う。「八重&尚之助パートが長過ぎる」というむきもあるようだが、ここを大幅にカットしてしまったら、全体があまりにも暗い話になってしまう。今のバランスは絶妙と思う。

それにしても尚之助が八重に紅を塗るシーンはエロかった。

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*1:乙女ちっくろまこめ……阿素湖素子の造語。吾妻ひでお著「やけくそ天使」参照。「やけくそ黙示録」だったかな?