窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

第2シーズン第3章「心聴る(きこえる)」

出演(ゲスト)

  • 大島優子(脇坂睦美、ベンマックス社員)
  • 松尾諭(小中行秀、ベンマックス社員)
  • 陽月華(白井冴子、岸谷の大学時代の先輩・ベンマックス社員)
  • 近江谷太朗(早見達郎、ベンマックス社長・冴子と不倫関係にあった)
  • 松岡璃奈子(佐藤聡子)

粗筋

岸谷は、大学時代の先輩である白井冴子が亡くなったため、その葬儀に参列。その時、不倫関係にあったと噂のあった早見が、突然耳を押さえて怯えたような声を上げ、会場から逃げ去る場面を目撃。早見は翌日川から身を投げて死ぬ。

早見の死を不審に感じた岸谷がベンマックス社を調査すると、今度は別の社員が錯乱し、岸谷を刺してしまう。死んだはずの冴子の「次はお前だ」という声が聞こえ、耳を押さえても収まらなかったというのだ。さらに脇坂は幻聴ではないが耳鳴りが治まらず、次は自分の番だと怯える……

感想

第1シーズンでは、興味がない、忙しいといって内海の傍若無人な相談を断わる湯川に対し、「あり得ない」とか「科学では考えられない」などと湯川が断れないキーワードを並べ立て、引き込んでいた(ちなみに草薙の場合は「被害者が美人だ」とか「ビキニの女性がたくさんいる」とかで釣っていた)。湯川の、やりたくはないんだけど、ついつい巻き込まれてしまう過程が(お決まりのパターンとはいえ)ひとつの見所であった。今シーズンは、岸谷は何が湯川のツボなのかわかっていない。が、湯川の方がはじめから半ば協力するつもりでいるようである。このあたりのやりとりは、ぬるい。ここがぬるいと詰まらない。

さほど大きくない会社で、常識を超える幻聴や耳鳴りに悩む人が続出したら、普通は呪いではなく誰かが意図的にやっているのではないかを疑うのではないか。前回もそうだが、大げさにするほどの謎ではなく、(登場人物が少ないせいで)犯人が誰かがすぐわかる。そこが主眼のドラマではないとはいえ、もう少しひねりを効かせてほしいと思う。……もっともこの点は、第1シーズンも同じだったけど(第一話を除く)。

岸谷は酔って湯川の研究室に押しかけ、クダを巻く。こうした迷惑行為を平然と行なう点は内海と同じ。湯川先生も災難なことだが、自ら招いたことだしな。

岸谷が栗林をいじる(いじめる)のはストレス解消のためと本人が告白。まあ、高学歴を気取っても実際は一人では何もできないのだから、ストレスもたまるだろう。栗林にとってはたまったものではないが。湯川も、仮にも自分の身内だろう。少しはかばってやれよ……

配役

鳴り物入り大島優子登場。さすがにどの人かはわかった。思ったより年を取っているのだなと思ったが、24歳であった(AKBの子たちはティーンエイジャーというイメージが強かったので)。AKB最古参でデビューからもう7年経つのだから、当然か。

陽月華は元宝塚歌劇団宙組トップ娘役。近江谷太朗は「踊る大捜査線 THE MOVIE2」に湾岸署警務課の制服事務職員として登場。印象なし。似た顔に覚えがあったが別人と思われる。

視聴率

初回22.6%(週間最高視聴率、ドラマとしては今年最高)、第2章20.5%、今回は21.1%と3話連続20%以上を記録。昨今では極めて異例の高視聴率だ。