窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

瀬戸内寂聴の私小説「夏の終わり」

われらが殿(殿といえば松平容保、すなわち綾野剛)が出演するというので見に行くことにした。

題名夏の終わり
監督熊切和嘉
原作瀬戸内寂聴
出演満島ひかり(相澤知子)、綾野剛(木下涼太)、小林薫(小杉慎吾)、小市慢太郎(知子の夫)、他
公式サイト映画『夏の終り』公式サイト
制作日本(2013年8月31日公開)
劇場TOHOシネマズ ららぽーと横浜

内容紹介

慎吾と涼太の二人の男の間で揺れる女。慎吾は既婚者だが、妻には知子のことを認めさせている。また涼太の存在も知っている。

知子自身が実は既婚者であった。横暴な夫の許から逃げてきたのだが……

雑感

はっきり言って、筋立てがさっぱりわからなかった。時系列が行ったり戻ったりするのだが、役者は年を取らないから、どこが過去でどこが現在なのかよくわからない(何年も経っているなら、もう少しおおげさに若作り・老け作りをしてほしい)。

夫の許を飛び出てどうなったのか。慎吾と涼太とどちらが先に知り合ったのか。そうでなくても理解しにくい奇妙な三角関係なのに、肝心のところがよくわからなかったため、ずっとポカーンとしたままだった。

満島ひかりは美人だし、芸達者だと思う。生活に疲れた、若いとはいえない女の雰囲気がよく出ていたけど、彼女が主役だとどうしても全体が地味になる。綾野剛が出演していなければ観に行かなかっただろう。

公開初日なのにガラガラだった。