スタートレックを知らない。高校生の頃、英語圏の人の物の見方・考え方を理解するためには、バックグラウンドとして第一に聖書、第二にマザーグースを知らないと……などと言われたものであるが、それと同様に、あるいは、それ以上に必要なレアリア(背景知識)は、スターウォーズなのではないか、と知人に言ったところ、彼は「スタートレックでしょう」と断言した。
しかし、スタートレックがそもそもどんな話か全く知らない。スーパーマンと違い、「スタートレック」という作品のタイトルを知っているだけ。タイトルからしてスペオペ(スペースオペラ=宇宙空間での活劇物語)ものか? ぐらいの認識で、ストーリーも登場人物も何も知らない。今回、ようやくオリジナルに触れることができた。しかもIMAX 3Dで観られたので、しあわせだ。
題名 | スター・トレック イントゥ・ダークネス(原題:Star Trek Into Darkness) |
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監督 | J・J・エイブラムス |
出演 | クリス・パイン(ジェームズ・T・カーク)、ザカリー・クイント(スポック、カークの盟友)、ゾーイ・サルダナ(ウフーラ、通信士官)、ジョン・チョー(ヒカル・スールー、主任パイロット)、サイモン・ペグ(モンゴメリー・"スコッティ"・スコット、機関主任)、カール・アーバン(レナード・"ボーンズ"・マッコイ、医師)、ブルース・グリーンウッド(パイク提督、カークが父と慕う船長)、ピーター・ウェラー(マーカス提督)、アリス・イヴ(キャロル・マーカス、マーカス提督の娘)、ベネディクト・カンバーバッチ(ジョン・ハリソン/カーン、テロの首謀者)、他 |
公式サイト | 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』| オフィシャルサイト |
制作 | USA(2013年8月23日日本公開) |
劇場 | 109シネマズ川崎 |
雑感
- 恐らく多くの登場事物が「おなじみ」の人なんだろうが、これまでの作品を全く知らない自分でも十分に楽しむことができた。
- 3Dに関しては、公式サイトによると「オープニングからわずか数分で、観客は気付くはずだ。今までの3D映画が、すべて過去の物になってしまった事を」とあるが、まあ、それはどうかな(笑)。非常に前向きに3Dを活用しようとしたのはわかるし、ここまでインパクトのある3Dアクションは確かに初めてかも知れない。観客席に向かって銃弾が飛んでくる場面などは恐ろしいほどである。ただし、以前にも書いたが、自分は3D(IMAX 3D)の本当の良さは、前に飛び出してくることではなく、奥行きが表現できることだと思っている。その点では「アバター」「タイタニック」を超えるものは今のところない。
- それにしても「スタートレック」は、TVシリーズが全部でシーズン28まで、映画がこれで12作目。そんなに出ているのか。「新スタートレック」に限定しても7シーズン。とても死ぬまでに全部を見るのは不可能だ。
配役
クリス・パインは「Black & White/ブラック & ホワイト」でおなじみ。アリス・イヴは「メン・イン・ブラック3」でヤング・エージェントOを演じていた。ベネディクト・カンバーバッチは「裏切りのサーカス」に登場しているが記憶なし。ブルース・グリーンウッドは「フライト」でウィップの旧友だった人か……そうか……ていうか、ゾーイ・サルダナは「アバター」のネイチェリ!?
今日の英語
- "You save the crew."(「きみのおかげだ」)
- "Captain on the beach."(「キャプテンがきたぞ」)
(2013/09/16 記)
過去記事
- 本年最高の面白さ「アバター」(2010/01/30)
- 確かにすごい職権濫用だ……「Black & White/ブラック & ホワイト」(2012/04/24)
- シリーズ最高傑作。「メン・イン・ブラック3」(2012/06/21)
- 理解できない「裏切りのサーカス」(2012/06/30)
- パニック&サスペンス映画ではなかった。「フライト」(2013/03/26)