題名 | うそつきパラドクス |
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監督・脚本 | 吉田浩太 |
原作 | きづきあきら+サトウナンキ |
出演 | 本山なみ(栖佑(せいゆう)日菜子)、真山明大(八日堂俊介)、戸田れい(丸悦実生、八日堂に片思い)、階戸瑠李(大和田若芽、胸の谷間を見せた子)、ジェントル(松矢大樹、八日堂の友人)、他 |
公式サイト | うそつきパラドクス |
制作 | 日本(2013年9月7日公開) |
劇場 | ヒューマントラストシネマ渋谷 |
内容紹介
栖佑日菜子は入社前から遠距離恋愛している彼氏がいる。頻繁にメールのやりとりをし、月に一度は名古屋に行っているが、ふだん一緒に過ごせない寂しさは隠せない。八日堂俊介は彼女がいない。同期の日菜子に入社式の日から目をつけ、ずっと気にしているが、彼氏がいるので諦めている。ある時俊介は日菜子に「彼氏の代わりに、嘘でいいから、代用品の恋人にしてくれませんか」と提案する……
雑感
いやあ、実に面白かった。少なくとも「アップサイドダウン」よりははるかに面白かった。
本山なみは元「復活! ミニスカポリス」のメンバー(15代目)で、これが映画初主演、というより役者としてのデビュー作になる。要するに素人ということだから、全然期待していなかったのだが、なかなかどうして達者なところを見せてくれた。
最初の頃、俊介に向かってしゃべるセリフが棒読み調のように思えたが、これはぎこちなさを表わす演技だとわかった。紆余曲折の後日菜子が「実は俊介さんのことが好きでした」と告白、この週末は本当の恋人として過ごしましょう、となった時の日菜子の態度が、単に裸で抱き合っているからというだけでなく、声の出し方とか、ちょっとした仕草とかが、いかにも「俊介さんのことが好きで好きでたまらないんですっ」という感情にあふれていて、うまいなーと思った。
男にとって一番嬉しいのは、自分が好意を寄せている女性から、こんな風に好き好き光線を発せられた時ではないか。だから微笑ましくて、うらやましくて、おい俊介、ちょっとどけ! 俺と替われ! と思わず言いたくなったほど。これが演技なんだから、すごいよね。
ストーリーとしては、よくある職場恋愛ものなのだが、ひと捻りしてあって、これからどうなるの? とハラハラさせられ、引き込まれたから、それなりによくできていた。この点も「アップサイドダウン」より上。もちろん主演女優も本山なみの方がはるかに上だろう。できれば本山には、このまま役者としての階段を昇って行ってもらいたい。
ところで、俊介の眼鏡は最初からどうも変だと思っていたのだが、レンズが入っていない(眼鏡をかけたまま眼に直接触るシーンがあり、その時「ああ、やっぱり」と思った)。なんでそんな眼鏡をわざわざしていたのかは謎だ。眼鏡萌え女子を意識していたのだろうか。でも普通の「伊達眼鏡」は、度の入っていないレンズがつけてあるものだが。
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