本日2本目。なんと、観客は僕一人。殿さまになったような気分だった。そして殿さまがいかに孤独かよくわかった(笑)。それにしても封切り10日目でこれとは……。
題名 | 人類資金 |
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監督 | 阪本順治 |
原作 | 福井晴敏 |
出演 | 佐藤浩市(真舟雄一、詐欺師)、香取慎吾(M/笹倉暢人、ITベンチャー「アイネアーク」社主)、森山未來(石優樹/セキ・ユーキット、笹倉暢人の腹心)、岸部一徳(本庄一義、笹倉暢人の秘書)、観月ありさ(高遠美由紀、防衛省秘密組織組員)、三浦誠己(辻井、高遠の部下)、オダギリジョー(鵠沼英司、ロシア・極東ヘッジファンド「ベタプラス」代表)、寺島進(酒田忠、真船の相棒のヤクザ)、石橋蓮司(北村、真船を追う刑事)、豊川悦司(ハリー遠藤)、ユ・ジテ(遠藤治、精算人・ハリーの孫)、仲代達矢(笹倉暢彦、投資顧問会社「イーキャップ」代表)、他 |
公式サイト | 『人類資金』大ヒット上映中! |
制作 | 日本(2013年10月19日公開) |
劇場 | チネチッタ |
雑感
- サスペンスフルで楽しめる
- 森山未來の熱演は見物。途上国の出身で拾われた時は読み書きもできなかったが、教育を受けたら六ヵ国語がペラペラになり格闘術にも優れる……世界にはこうした人材がゴマンといるのだ、という説明には説得力があった。六ヵ国語のうち実際に披露されたのは英語(メイン)とロシア語のみだったが、ロシア語の発音はネイティブ並。クライマックスは国連での英語によるスピーチで、森山の才と努力がしのばれる
- 岸部と仲代の対決も見物
- 観月ありさのアクションシーンも見応えあり。もっとも、彼女に関してはアクションシーン以外はこれといって見所はなく……
- 物語のテーマ(セキが国連の場でスピーチする内容)は、ごもっともではあるが、具体性に乏しいため、空虚で説得力がない。そこがこの作品の最大の失敗ではないか
今日の英語
- I have no personal feelings.(私情などない)
今日の日本語
- 押してもダメならもうダメだ。
過去記事
- 今年30本目の映画「モテキ」(2011/11/29)
- 杏がベラそっくり「妖怪人間ベム」(2013/01/09)
リンク
- 人類資金 理念明確だがスリル欠く (日本経済新聞、2013/10/25)