深田恭子頑張った!「ルームメイト」

美人二人の顔を大画面で堪能しようという動機で観たのだが、意外にも(?)ストーリーも面白かった。

題名ルームメイト
原作今邑彩
監督・脚本古澤健
出演北川景子(萩尾春海)、深田恭子(西村麗子)、高良健吾(工藤謙介)、尾上寛之(長谷川伸一、保険会社)、螢雪次朗(刑事)、筒井真理子(萩尾春海の母)、田口トモロヲ(県会議員)、大塚千弘(合唱部の高校生)、他
公式サイト映画『ルームメイト』公式サイト
制作日本(2013年11月9日公開)
劇場109シネマズ川崎

内容紹介

萩尾春海は、工藤謙介の自動車にぶつかってけがを負い、入院した。貯えもなく、仕事も辞めることになり、家賃も払えず困っていると、入院先の看護師である西村麗子がルームシェアを持ちかける。麗子とうまくやっていかれるか当初は不安を感じた春海だったが、すぐに意気投合し、この年齢になって親友と呼べる人ができたと喜ぶ。

ケガが回復した春海は、工藤の経営する会社でアルバイトをすることにした。少しずつ自立の道を歩き始めたが、麗子の言動におかしなところも目に付くようになった。話をしている途中で突然言葉遣いや態度が変わることがある。が、あとになってその話をして本人は覚えていない。とぼけているのか、本当に忘れているのか……

保険金の交渉は面倒だから私がやってあげると麗子が買って出た。そのような交渉ごとの経験のない春海は任せることにしたが、遅々として話が進まない。麗子にそのことを言うと、保険会社が真面目に対応してくれないのだという。ところが保険会社の長谷川から、麗子を代理人に指定されたが、何度電話してもつかまらず困っていると春海に連絡がある――

雑感

最初の謎(麗子の言動が突然変わること)はすぐわかった。むしろ、春海がいつまでも気づかないことをもどかしく感じたりもした(もっとも、実際に体験したらそうそう冷静ではいられないだろうが)。しかし、その後のどんでん返しは予想できなかった。「よくこそ騙してくれました」とミステリーの愉しさを満喫。それで終わりかと思ったらさらにもう一山あるなど、ストーリーはなかなかよくできていた。

美女二人が入れ替わり立ち替わり(時には同時に)画面に映るのを観るのは、それはそれで楽しかった。二人の演技も、言われているほどには悪くなかった。少なくとも僕にとっては価値ある作品だった。

ただしこの話、小説であればいいだろうが、映像作品だと、ミステリーとしては本来は反則かも知れない。北川と深田二人の演技と演出によって、かろうじて反則を免れている感じである。

配役

  • 高良健吾は「南極料理人」で初めて知るが、この時は大きな印象はない。「まほろ駅前多田便利軒」「シグナル 月曜日のルカ」ではダークな役を好演していたため本作はどうかと思ったが、対極の「いい人」をきちんと演じていた。
  • 北川景子は「真夏のオリオン」で初めて知るが、この時は大きな印象はない。「謎解きはディナーのあとで」の宝生麗子は彼女にはあまり合っていないと思ったが、本作では頑張っていた。あまり化粧が濃くない方が(特に目元は)綺麗に見えると思うのだけど。
  • 深田恭子は、可愛い女の子役をやると喋り方がワンパターンになってしまうのだが(それでも可愛いから許すが)、悪い人、特に本作のようにわかりやすい(犯罪行為を平気で行なうような)悪い人を演じると、結構凄味があると思う。「夜明けの街で」「ワイルド7」より良かった。ダブル主役といいながらいいところを北川景子に持っていかれたのは残念だが。

その他

えっ、原作者の今邑彩さんってもう亡くなられてたの!?(今年の3月に自宅で死去しているのが発見された。恐らく2月に亡くなられてものと思われる。57歳)