窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

オードリー・ヘプバーン幻の未公開作品「マイヤーリング」

題名マイヤーリング(Mayerling)
原作クロード・アネ「うたたかの恋」
監督アナトール・リトバク
出演オードリー・ヘプバーン(マリー・フォン・ヴェッツェラ)、メル・ファーラー(ルドルフ)、他
公式サイト【公式サイト】映画『マイヤーリング』│2014年1月4日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ梅田(特別限定公開)ほか全国順次公開
制作USA 1957年(2014年1月4日日本公開)
時間75分
劇場TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

経緯

オードリー・ヘプバーンが夫(当時)であるメル・ファーラーと共演したテレビ映画作品。アメリNBCで一度だけ放映されたのみで長らく幻となっていたが、マスターが発見され、最新技術で復元された。オードリーの没後20年、「ローマの休日」初公開から60年後に当たる2013年、ドイツ・ミュンヘンでのヘプバーン記念展で、復元された映像がワールドプレミア上映された。

昔は記録メディアが高価だったため、テレビ番組を長期保存する習慣はなかった。たとえばNHK大河ドラマは記録が残っているのは1976年の「風と雲と虹と」からで、それ以前はすべて消去してしまったという(総集編だけは残っている?)。それを思えば、それよりさらに20年近く昔のテレビドラマの映像が残っているだけで奇跡的な出来事だといえよう。

当時のテレビドラマはすべて生放送だったため、NGの許されない生の演技となっている。

雑感

話のテンポがよい。メル・ファーラーが案外芸達者で惹きこまれる。……一週間の疲れが出たのか、半分くらいの時間を眠ってしまったのは不覚だった。もう一度観なければ。

画像の質は良くない。いくらリマスタリングを施しても、60年近く前の画像ゆえ致し方ないところだろう。未公開ゆえ新作扱いで1,800円だが、「ターミネーター」や「プリティ・ウーマン」が1,000円で本作が1,800円は少々納得が行かない。こういう作品こそ1,000円とはいわないまでも、1,300円くらいに設定していいんじゃないか。