2本目が本作品。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とクライム・ドラマである点、事実に基づく話である点が共通。
題名 | アメリカン・ハッスル(American Hustle) |
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監督 | デヴィッド・O・ラッセル |
出演 | クリスチャン・ベイル(アーヴィン、詐欺師)、エイミー・アダムス(シドニー、アーヴィンの愛人)、ブラッドリー・クーパー(リッチー、FBI捜査官)、ジェニファー・ローレンス(ロザリン、アーヴィンの妻)、ジェレミー・レナー(カーマイン・ポリート、市長)、ロバート・デ・ニーロ(ヴィクター・テレージョ)、他 |
公式サイト | 映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公式サイト |
制作 | USA(2014年1月31日日本公開) |
時間 | 138分 |
劇場 | TOHOシネマズ ららぽーと横浜 |
内容紹介
アーヴィンはクリーニング店を営んでいるが、裏では絵画の贋作を売買したり、架空の銀行を紹介する名目で紹介料を取ったりという詐欺を働いていた。シドニーと組んでからは詐欺商売も順調に伸びていくように思えたが、FBIの囮捜査に引っかかってしまう。司法取引を持ちかけられ、捜査に協力する間に大物政治家が網にかかり、功名に涌くリッチーはマフィアを一網打尽にしようとさらに大きな罠を仕掛けようとするが……
雑感
つまらなくはなかった。しかし宣伝が派手過ぎて、ちょっと冷やかに見てしまったのも事実。
たとえばアーヴィンは「天才詐欺師」との触れ込みだったが、たとえば関係者以外に絶対に漏れたらまずい極秘情報を、妻・ロザリンが聞き耳を立てている自宅で電話で話し、疎外されていることに不満を感じたロザリンは何気なくその情報を「友人」に話してしまう。もちろんその「友人」は情報を得ようとする敵側の関係者だった、とか、脇が甘過ぎて話にならない。
リッチーも、自分の希望する捜査方針を許可しない上司に殴り掛かって大けがを負わせるなど、まともな捜査官とはとても思えない。シドニーを口説いたのは、味方につけようとする作戦なのかと思ったが、どうやら本気で手を出すつもりだったようで、このあたりの節操のなさは信じられないものがある。
「最後の1秒まで騙し合う」と(何度も)言うから、最後にもう一山あるのかと思ったが、それはなく、割と大人しいエンディングだったし。しかし、マフィアとの取引は結局どういう収め方をしたのだろう? 報復の心配はしなくていいのか?
エイミー・アダムスとジェニファー・ローレンスの衣装が、極めて露出度が高く、目のやり場に困った(困ってない)。ジェニファー・ローレンスはまだ露出度が高めというだけで、守るべきところは守ってあったが、エイミー・アダムスの方は薄い布でふわっと覆っているだけのものが多く、身体の線がはっきり見えていた。しかしエイミーももう39。そういうセンで勝負する役者ではないと思うのだが……
今日の英語
- It's yours.(あげるわ)
- We have a deal.(契約成立)
- It's a deal. / That's a deal.という言い方もするようだ。
監督
- 「世界にひとつのプレイブック」の監督だった。
配役
- ロバート・デ・ニーロはアカデミー賞の主演男優賞、助演男優賞を一度ずつ受賞している
- エイミー・アダムスはアカデミー賞の助演女優賞に4度ノミネートされているが、受賞歴はなし。昨年から今年にかけて、彼女の出演作は「オン・ザ・ロード」「ザ・マスター」「人生の特等席」「マン・オブ・スティール」そして本作といろいろ観たが、自分の中では「人生の特等席」のミッキー役が燦然と輝いていて、それに比べると前作も本作も見劣りしてしまう。
- ジェニファー・ローレンスは昨年「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー主演女優賞を受賞。彼女だったのか。気づかなかった。え、「ハンガー・ゲーム」の主役の子も彼女?
リンク
- 「アメリカン・ハッスル」感想など(ときどき休みます、2014/01/31)