窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

深田恭子の衣装が残念「偉大なるしゅららぼん」

題名偉大なるしゅららぼん
原作万城目学
監督水落豊
出演■日出一族/濱田岳(日出淡十郎、日出家当主)、深田恭子(日出清子、淡十郎の兄)、岡田将生(日出涼介、淡十郎の従兄弟)、佐野史郎(日出淡九郎)、津川雅彦(日出淡八郎)、田口浩正(日出洋介、涼介の父)、貫地谷しほり(藤宮濤子、涼介の師匠)、他
■棗一族/渡辺大(棗広海)、郄田延彦(棗永海、広海の父)、柏木ひなた(棗潮音、広海の妹)、他
■その他/笹野高史(源治郎、日出家の使用人)、村上弘明(速水義治、石走高校校長)、大野いと(速水沙月、義治の娘/淡十郎のクラスメ−ト)、浜村淳(通行人、カメオ出演)、他
公式サイト映画『偉大なる、しゅららぼん』公式サイト
制作日本(2014年3月8日公開)
時間114分
劇場TOHOシネマズ ららぽーと横浜

雑感

万城目学原作作品の映画化というと「プリンセス トヨトミ」という苦い思い出がある。あの映画はストーリーがどうしようもなくアレで、綾瀬はるかの揺れる胸しか覚えていない。逆にいうと、綾瀬はるかの胸が見られただけでも映画を観た価値はあったのかも知れないが。

今回も、たとえストーリーがコレでも深田恭子が見られればそれはそれでいっかー、ぐらいのつもりで観たのだが、案に相違し、話はなかなか面白かった。しかし、深田恭子はさほど魅力的ではなかった。

演技が悪かったわけではない。意外にといっては失礼だが、かなりのものだった。こういう性格的にねじが一本飛んでしまったようなキャラは嵌まるのかも知れない。残念なのは、清子が来ている服が、毎日毎日、ジャージみたいな赤い服だけで、全く変化がなかったことだ。せっかく素地がよくても衣裳がこれでは映えない。

「夜明けの街で」を観た時はこのように書いた。

深田恭子は確かに可愛かった。オフィスで仕事をする時の、眼鏡をかけてOL然とした姿も良かったし、デートのたびの服装や髪形が、ある時はドレスアップして、ある時はカジュアルに、そのどれもがそれぞれに可愛かった。この七変化は楽しめた。

せっかく深田恭子をキャスティングしながら、あの野暮ったい服はいただけない。赤を基調としたおしゃれな服はいくらでも考えられたはずだ。

配役

  • 濱田岳は「宇宙兄弟」の古谷やすし、ドラマ「ストロベリーナイト」の「ソウルケイジ」で石黒に可愛がられる耕介、「謝罪の王様」の怪しげな通訳ワクバルと、印象的な役が目立つ(彼が演じると印象に残る、と言った方が適切か)。今回は初の主演だが、彼は何より声がいい。
  • 貫地谷しほりが好演。天然ぶっとび女をコミカルに演じていた。貫地谷しほりってこんなに演技派だったっけ?
  • 日出淡十郎、日出涼介、棗広海、速水沙月は高校一年生で同じクラスの設定だが、18歳の大野いとはともかく、濱田岳は25歳、岡田将生は24歳、渡辺大に到っては29歳。いくらなんでもこれはおかしいだろう。学生服がコスプレにしか見えない。役者を変えるわけにはいかないのなら、高校ではなくせめて大学にするとか、工夫をすべきだったのではないか。