こういう映画は嫌いじゃない。楽しく観た。
題名 | ロボコップ(RoboCop) |
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原作 | 1987年の映画のリメイク |
監督 | ジョゼ・パジーリャ |
出演 | ジョエル・キナマン(アレックス・マーフィー)、ゲイリー・オールドマン(デネット・ノートン、オムニコープ社ロボット博士)、マイケル・キートン(レイ・セラーズ、オムニコープ社CEO)、アビー・コーニッシュ(クララ・マーフィー、アレックスの妻)、ジャッキー・アール・ヘイリー(マドックス)、サミュエル・L・ジャクソン(パット・ノヴァク、インチキ臭いコメンテーター)、他 |
公式サイト | ロボコップ |オフィシャルサイト |
制作 | USA(2014年3月14日日本公開) |
時間 | 117分 |
劇場 | TOHOシネマズ 川崎 |
内容紹介
2028年。オムニコープ社はアメリカ以外の国でロボット兵器、ロボット警官を普及させ、莫大な利益を得ていたが、アメリカでは法規制のため配備ができない状況だった。反対の主な理由は、「ロボットには心がない」こと。それならば人間の身体をロボットにすればいいのではと考えていた矢先に、アレックスが事件に巻き込まれ瀕死の重傷を負う。彼の命を救うためという名目で彼の身体を機械に改造。ロボット警官「ロボコップ」が誕生した。
雑感
こういう作品は嫌いじゃない。ロボットのアクションシーンはそれなりに面白かった(特にバイクで疾走するシーンは格好よかった)。
本作のテーマは「ロボットにされてしまった哀しみ」であるように感じた。それをいうなら、あの身体はないよな、と思った。現在でも、義手義足、あるいは人工心肺など、身体の一部を人工のものに代える方法は広まっている。こうしたものは、機能面が重要なのはいうまでもないが、それと同じくらい大事なのは、極力目立たないようにすることである。大きさや形はなるべく本物そっくりにする。服を着てしまえばわからないようにする。その方が心身の平安が得られるのは自明だ。乳癌で乳房を切除した女性が、乳房再建手術をするのも同様だろう。医学的には患部を切り取ったことで完結しても、さらに手間をかけて外見を昔に戻す必要があるわけだ。
だから、眠りから覚めて自分の新しい身体を見たアレックスが死にたくなる気持ちはよくわかる。あんなごつい身体ではなく、人間と同じ体格にしてあげることはできなかったのか。あんなに目立つ格好では敵対組織に狙われる。上から服を着られるようにした方が、任務遂行という点でも有利だったのではないか。
主題とは直接関係ないが、ロボットには心がない、心がないものに判断させていいのか、みたいなことが全編を通じて描かれるのだが、ここには違和感がある。ロボットは道具。道具は判断しない。判断するのは、その道具を使う人間である。そういう視点が欠けているのはなぜだろう。
コンピュータが進化して、一見、高度な判断をしているように見えても、そのようにプログラミングをしているのは人間なんだけどな……
日本語タイトル
「ロボコップ」という名前はずいぶん前から耳にしていたのだが、全く違うものを連想していた。日本語で「コップ」というと(copではなく)cupのことだと思うのが普通ではないか。「ロボット警官」とか、ロボコップは(スーパーマン、スパイダーマン等と同じく)固有名詞だから変えたくないというのではれば、「ロボ警官」として「警官」に「コップ」とルビを振るとか……
今日の英語
- I continue to stand by.(取材を続けます)
- You did it.(よくやった)
- We're running out of time.(時間がないわ)
- Deal.(承知した)
- Clear?(いいな)
公式サイト
やたらと凝った作りになっており重たいが、情報量が少な過ぎる。キャスト&スタッフに到っては俳優の名前だけで、何の役をやっているかも記されていなければ、個々の紹介もないのは寂し過ぎるのではないか。
リンク
- リメイク版『ロボコップ』映画レビュー(ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディション、2014/03/21)
- リメイク版(2014年)『ロボコップ』ネタバレ映画感想(1年で365本ひたすら映画を観まくる日記、2014/03/24)