この人、知ってる……「ワンチャンス」

今回もまた実話に基づく話。珍しいことに、この人(ポール・ポッツ)のこと知ってた。

題名ワンチャンス(One Chance)
監督デヴィッド・フランケル
出演ジェームズ・コーデン(ポール・ポッツ)、アレクサンドラ・ローチ(ジュルズ、ポールの妻)、ジュリー・ウォルターズ(イヴォンヌ・ポッツ、ポールの母)、コルム・ミーニイ(ローランド・ポッツ、ポールの父)、マッケンジー・クルック(ブラドン、携帯ショップ店長)、ジェミマ・ルーパー(ハイドレインジャ、ブラドンの恋人)、ヴァレリア・ビレロ(アレッサンドラ、ポールのヴェネツィア留学中のガールフレンド)、他
公式サイト映画『ワンチャンス』公式サイト
制作イギリス(2014年3月21日日本公開)
時間104分
劇場TOHOシネマズ 日本橋

内容紹介

ポールは虐められっ子。唯一の慰めは歌を歌うことだけ。地元のコンテストで稼いだ賞金を学資にヴェネツィアへ留学し声楽の勉強をするが、憧れのオペラ歌手にダメの烙印を押され失意で帰郷。アマチュアのコンサートに出演の声がかかるが、急性盲腸で舞台を全うできず、その後喉に腫瘍が見つかり、時間をかけてようやく声を取り戻すと交通事故に遭う……。

心身が回復してからは、昔アルバイトをしていた携帯ショップで店長として働くことにしたが、これは自分の人生ではないとの思いが拭えず、これが最後のチャンスと決めて、人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」へ出演するが……

雑感

映画としてもよくできていて、面白かった。

父は、自分が虐められていることを知っているはずなのにかばってくれない、それどころが自分を叱りつける。若い時の自慢話を何十年経っても話し続ける。オペラが嫌いで自分が歌に傾倒する気持ちをわかってくれない。

母は自分に才能があると信じ、後押ししてくれるが、おせっかいで、初めてデートしていると目ざとく見つけて話しかけてきて強引に家に連れて行くなど、子離れできていない様子もある。

アルバイト先の上司は、彼に理解を示し、時に後押ししてくれるなど、大事な存在ではあるが、勤務時間はいい加減、お客を怒らせても平気など、社会人としての姿勢にはいろいろ疑問がある。

こういう人たちに囲まれ、ポールがなかなか自分の殻を破れずにいる様子が、見ていてイライラする部分もあるが、ていねいに描かれていた。

留学先で意気投合したアレッサンドラから迫られた時(ポールは拒否するのだが)の会話がちょっとよかった。

「彼女がいるのね?」
「うん、僕は彼女だと思っている」
「Is she your first one?」
「No. She is my only one.」

ところで、なんか聞いたような話だなあとはうすうす感じていたが、「ブリテンズ・ゴット・タレント」の審査員の顔ぶれを見て、あ、これ知っている、と思った。らばQの記事だ。当該の記事を見つけるには少々苦労したが、ちゃんと残っていた。審査員役は、同じ人が当人役で出演した、のではなく、当時の番組をそのまま使ったのでは?

ワン・チャンス

ワン・チャンス