日本の青春ドラマとはだいぶ違う。「ウォールフラワー」

観ようかと思っていて観そびれた映画。観る機会は何度かあったのだが、プライオリティを考慮して切り捨てた作品、と言った方が適当か。その後、青春映画の傑作の呼び声高く、気になっていたところ、下高井戸で上映していることがわかったため、駆け付けた。

題名ウォールフラワー(The Perks of Being a Wallflower)
監督スティーブン・チョボスキー
原作スティーブン・チョボスキー
出演ローガン・ラーマン(チャーリー)、エズラ・ミラー(パトリック、陽気な先輩)、エマ・ワトソン(サム、パトリックの義妹)、メイ・ホイットマン(メアリー、チャーリーの彼女)、ポール・ラッド(ミスター・アンダーソン、国語教師)、ディラン・マクダーモット(チャーリーの父親)、メラニー・リンスキー(ヘレン、チャーリーの叔母)、他
公式サイト映画『ウォールフラワー』公式サイト 大ヒット公開中!2014年6月3日(火)ブルーレイ&DVD発売
制作USA(2013年11月22日日本公開)
時間103分
劇場下高井戸シネマ

内容紹介

舞台は1991年のピッツバーグ。内気なチャーリー君は高校3年間をぼっちで過ごすことに決め、できるだけ目立たないようにしていたが、ある日、パトリックに思い切って話しかけ、パトリックとその妹のサムと仲良くなってから彼の高校生活は一変する。仲間が増え、楽しく過ごす日々。サムとも初キスを済ませ、サムの親友のメアリーと付き合うことに。

しかしチャーリーは以前、精神的な病気で入院していたことがあり、今でもふとしたきっかけで頭痛や幻覚に悩まされることがある。原因は親友の自殺と、さらに遡って可愛がってくれた叔母の死があった。チャーリーは叔母の死の原因は自分にあると思い込んでいて、それはなぜかというと……

雑感(ちょっとネタバレ)

自分にとって高校青春ドラマというのは、学生服とクラブ活動と恋愛、この三要素が欠かせない。恋愛というのは、初デート、初キスのときめき的なものを指し、セックスは含まれない。舞台はアメリカだから制服がないのは致し方ないが、自動車(の運転)、酒(途中でドラッグが登場)、そしてセックスを連想させる恋愛となると、ちょっと青春ドラマとは範疇が違うような気がする。

しかしそうした中で孤独を味わったり、調子こいたり、将来のことを考えて夢を抱いたり不安になったり、そしてやっぱり異性に関心を持ったりするのは青春そのもので、そこで話を終わらせればよかったように思うが、サムは小学生の時に父親の職場の同僚(?)にレイプされ、以後もたびたび父親の仲間たちに弄ばれ、そのため性に対して奔放になったという。その設定は結構「引く」が、仲間ができて楽しくやっていた時は大人しかったチャーリーの「病気」が現われ、原因は彼自身が幼い頃に受けた性的虐待のせい、ということになると、いかにもアメリカ的だなとは思うが、感情移入からは遠くなる。

まあ、劇場で観ることができてよかったとは思う。

配役

今日の英語

  1. Why don't you read first?(読んで)
  2. You safe my brother.(私の兄を助けたの):最初の方でもsafeがhelp的な意味で使われていたセリフがあり、その時は聞き違いかと思ったが、ここではっきりわかった。辞書にはないけどこういう使い方も(口語では)するのだろう。

タイトル

「一人ぼっちの特権」という意味か。公式サイトの「ストーリー」には「(チャーリーは)ひっそりと息を潜めてやり過ごすことに注力していた。ところが、そんな彼の生活は、周囲の学生たちとは関係のない“特別席”で……」とある。そういう風には映画では描かれていなかったと思うので、ちょっとよくわからない。

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