題名 | 超高速! 参勤交代 |
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原作 | 土橋章宏 |
監督 | 本木克英 |
出演 | ■湯長谷(ゆながや)藩/佐々木蔵之介(内藤政醇、藩主)、西村雅彦(相馬兼嗣、家老)、寺脇康文(荒木源八郎、腕利き)、上地雄輔(秋山平吾、冷静沈着)、柄本時生(増田弘忠、二刀流)、六角精児(今村清右衛門、料理上手)、知念侑李(鈴木吉之丞、弓の名手)、近藤公園(江戸詰め)、舞羽美海(琴姫、政醇の妹)、他 ■その他/深田恭子(お咲、飯盛女)、伊原剛志(雲隠段蔵、抜け忍)、市川猿之助(徳川吉宗)、石橋蓮司(松平輝貞、老中首座)、陣内孝則(松平信祝、老中)、甲本雅裕(内藤政樹、磐城平藩藩主)、前田旺志郎(徳川宗翰、水戸藩藩主)、忍成修吾(夜叉丸、隠密)、和田聰宏(隠密)、冨浦智嗣(小太郎、女みたいな隠密)、宮崎吐夢(?)、他 |
公式サイト | 『超高速!参勤交代』2014年6月21日(土) 超高速!ロードショー |
制作 | 日本(2014年6月21日公開) |
時間 | 119分 |
劇場 | TOHOシネマズ日本橋(スクリーン6/213席) |
内容
内藤政醇は、貧乏なのと、お人好しなのが玉に瑕だが、領民思いの藩主で、周囲の人からも好かれていた。参勤交代を終えて湯長谷藩に戻ってきたのもつかの間、江戸から早馬で尋ねたきことがあるため5日以内に参勤せよとの命が届いた。通常は8日かかる江戸までの道をわずか4日で、しかも参勤交代を終えたばかりで貯蓄は使い果たしている……。
雑感
面白かった。これももう一回観たいものだ。
- 全体を通してテンポがよい
- ちゃんと笑える
- ちゃんとホロリとさせられる。特に内藤政樹。「相馬、お主の目は節穴か。行列ならば、目の前にあるではないか!」にはしびれた
- 斬り合いのアクションシーンは、よくある時代劇のチャンバラではなく、工夫がなされており、しかも主人公は実にカッコいい
- 弱小藩ゆえ苦労するが、最後は爽快感もある
なぜ湯長谷藩なのか?
自分は福島の出身だが湯長谷藩という名前は初めて知った。なんでこんなマイナーな藩を取り上げるのだろうと初めは思ったが、恐らく次のような理由ではないか。
- あまり遠隔地で江戸まで日数がかかると話が間延びしてしまう。一日二日では悲壮感が出ない。いわき(江戸から240km)を4日というのが適度な距離だった
- 著名な藩だと視聴者にそれなりのイメージができていて、変にいじれない。無名の藩だから大胆な構成が可能だった
- 湯長谷藩は、福島県浜通りの人は、土を愛し土を耕して生きてきた。金山から金は取れなくてもおいしい大根が食べられれば幸せだった――ということを、改めて問いかけた。
三番目の理由が一番大きいのかな。将軍吉宗の言葉、「よいか。けして磐城の土をを殺すでないぞ。この先、永遠にな」。これは現代の為政者にぜひ聞かせたいセリフだ。