生き残る戦い方を覚えよ/「軍師官兵衛」第26話「長政初陣」

まとめ

視聴者を代表して善助が官兵衛に突っ込んだ。

出演

粗筋

黒田勢は秀吉軍とともにいよいよ毛利攻めを開始。長政が戦に出たくてうずうずしているが、なかなか初陣のチャンスがない。ようやくめぐってきた初陣では苦戦しつつも首級を上げる。その長政に対し官兵衛は「お前は猪か。お前はいずれ黒田家を継ぎ、大将となる身。生き残る戦い方を覚えよ」と一喝。褒めてもらえると思った長政は大むくれ。

その官兵衛は清水宗治の調略のために高松城へ通う。あなたを死なせたくないという官兵衛に対し、織田軍にはとても敵わないだろうが、その進撃を一日でも二日でも食い止めるのが自分の役目、毛利の御恩に報いる道だと宗治も頑として譲らない。

高松城は沼に囲まれた自然の要塞で、攻め落とすのは容易ではない。地勢を探っていた官兵衛は水攻めを思いつき、秀吉に進言する……。

六角次郎が恵林寺に潜んでいると知った信長は、寺ごと焼き払うよう指示。国師でもある住職をはじめ150人ほどの僧侶が焼き殺された。明智光秀は、この国師にかつて学問の手ほどきを受け、尊敬していたため、信長の仕打ちに大きな疑問を抱くようになる。

光、第二子を出産。

雑感

清水宗治と官兵衛のやりとりは見応えがあった。

「命には使い道がございます。命を無駄に使ってはなりませぬ」
「そのお言葉のとおり、今がまさにそれがしの命を使う時でござる。毛利家のご恩に報いるためにはただ死あるのみ」

敵も魅力的に描いてこその戦国物語である。「命には使い道がある」という理念は同一で結果の判断が正反対という対比もドラマ的には面白い。

素朴な疑問なのだが、毛利といえば西国の雄。この間、織田は比叡山と和議を結び武田を滅ぼし、その勢力は強大になってはいたが、戦をする前から「勝ち目がないとわかっている」と言い切ってしまえるほどその差は大きかったのだろうか。織田だって本隊がきているわけではない。

秀吉軍が攻めてくるのがわかっていながら、毛利本陣を国境に置かない理由もわからない。これまで荒木村重、別所長治、小寺政職と、毛利についた人をことごとく見捨てた。その都度いろいろ言い訳をしていたが、根本の理由がわからない。兵力に余裕がないのか、戦が嫌いなのか。

有明城でたいへんな目に遭ったのに、性懲りもなく高松城へ赴く官兵衛が理解不能。囚われたらどうしようとは思わないのか。また、清水宗治は、まともに戦ったら勝ち目がないことがわかっていながら、なぜ官兵衛を無傷で帰すのか。普通は書状を持たせて使者を立てるところだろう。本当は使者だけど、ドラマ的に絵にならないため官兵衛に出向いてもらったということか。だったらせめて、中立地域の寺かどこかでお互いに手勢を連れて会うとかの工夫をすべきではなかったか。

予告編で官兵衛の「生き残るための戦い方を覚えよ」というセリフを聞いて、視聴者はみんな「お前が言うか」と心の中で突っ込んでいたであろうが、ドラマでは官兵衛が長政のことを「わしはあのように血気に逸ってはいなかった……」と呟いた時に、そばにいた善助が「ええーっ!!」と叫んでいた。ただ、長政が太兵衛をしのぐイケイケだったのは事実のようである。

光の出産と前後して、長政は光の次女に手を付け孕ませている。NHK的配慮かドラマでは庶子誕生には触れられていないが(この時、長政は14〜15歳。ちなみに光は29歳、中谷美紀では違和感ありまくり)。

配役

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