窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

幸せへのキセキ(BD)

雑感

本作を劇場で観たあと、ネットでいろいろ感想を漁っていたら、「その動物園が地雷物件だとしても、もれなくスカーレット・ヨハンソンがついてくるんだとしたら、そりゃ借金してでも買うよね」みたいなのがあった。そりゃそうだと大いに頷いたのだけど、これは「スカーレット・ヨハンソン」という女優を(現在の名声・評判を)知っているからこその感想であって、本作を観てそう思うかといえば、疑問がなくもない。

彼女の出演作は、本作を皮切りに「アベンジャーズ」「ヒッチコック」「her/世界でひとつの彼女」「LUCY」「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」と観ている。ステキな人だし、うまい役者だとも思うが、ハリウッドを代表するセクシー女優と言われるのには違和感がある。そもそも僕が観た範囲でお色気を強調するような役柄はひとつもない。アベンジャーズのブラック・ウイドウのイメージが強いから、アクション女優と言われるのなら、まだわかるのだが。

というわけで本作で最も印象的なのは、劇場で観た時と同様、マギー・エリザベス・ジョーンズだ。日本語の「おしゃま」が実にぴったりくる。何しろ父親がアレで兄がアレである。幼いながら、精神的には家族の中で一番大人だ。大人だけれど、やはり年齢相応に幼い(あどけない)ところも、もちろんたくさんある。そうした難しい役どころだと思うが、見事に(可愛く)演じていた。彼女のその後の噂を聞かないが、女優として大成してほしい。

予告編でもプックアップされた

Why don't you buy this place?
Why not?

だが、ラスト、ベンジャミンが死んだ妻と思い出の店に行って知り合った時のことを回想するシーンで、「君みたいな美人がなんで僕のような冴えない男と話をしているの?」と聞くベンに「Why not?」と答え、これがラストシーンとなる処理はよかった。
(2015/1/19 記)