観たのは4月2日。シネスイッチ銀座の上映最終日だった。間に合ってよかった。
題名 | ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(5 FLIGHTS UP) |
---|---|
原案 | ジルシメント「眺めのいい部屋売ります」 |
監督 | リチャード・ロンクレイン |
出演 | モーガン・フリーマン(アレックス・カーヴァー、画家)、ダイアン・キートン(ルース・カーヴァー、アレックスの妻で元教師)、シンシア・ニクソン(リリー・ポートマン、カーヴァー夫妻の姪で不動産エージェント)、コーリー・ジャクソン(若き日のアレックス)、クレア・ヴァン・ダー・ブーム(若き日のルース)、他 |
公式サイト | ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります|大ヒット上映中! |
制作 | USA(2016年1月30日日本公開) |
時間 | 92分 |
劇場 | シネスイッチ銀座(スクリーン2/182席) |
粗筋
結婚してから40年、カーヴァー夫妻はニューヨークでブルックリンの街並みを一望できる眺めの良いアパートの最上階に暮らしていた。気持ちのよい部屋だが、たったひとつの欠点はエレベーターがないこと。年を取るに従って階段の上り下りが辛くなってきたため、この部屋を売り、マンハッタンに引っ越すことにした。
内覧会が大騒ぎとなる中、ブルックリンとマンハッタンを結ぶウィリアムバーグ橋でタンクローリーは横転、大渋滞を引き起こす。さらに愛犬・ドロシーが体調を崩し入院する羽目になる……。
雑感
ニューヨークの地名がもう少しわかっていればもっと面白かったと思う。ブルックリンは、昔は夜の一人歩きは危険と言われた場所だが、地価が安く、アーティストたちが盛んに住んだらしい。現在は再開発も進み、人気エリアになっている。画家およびモデルとして知り合ったカーヴァー夫妻の住まいとしてブルックリンを選んだのは自然であったのだ。
家を売る(買い換える)というような人生の大事な局面を迎えて、どこで二人が知り合ったのか、どうして結婚したいと思ったのか、結婚してどのように暮らしてきたのか、これから残りの人生をどのように暮らしたいのか、改めて振り返るというのはありきたりだが意味のあることだ。
とかく映画は若き美男美女が主人公であることが多いが、この年代(モーガン・フリーマン78歳、ダイアン・キートン70歳)の夫婦が、これまでの自分たちの人生を振り返って、自分たちは幸せであったと確認できる、そういうストーリーの作品はこれからもどんどん作ってもらいたい。この世代が、日本でも欧米でもどんどん増えていくんだから。
後味のよい作品であった。
今日の英語
- That's a relief.(安心した)