窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「アシガール」第8回「満月よ!もう少しだけ」

概要

忠清の窮地を救ったとして、唯はお馬番から警護役に取り立てられる。しかし、これで若君のそばにいつもいられる、と思いきや、剣術の訓練に明け暮れなければならないのだった。

ふきからは相変わらずしつこく文が届く。忠清はそれを見て「まじ、うぜぇ」と呟く(そんな言葉を覚えて来たんですね)。小平太から「人違いとはいえ、ふき殿を城へ呼んだのは殿なのですから……」と言われた忠清は、因果を含めて鐘ヶ江に帰るように言う。が、阿湖姫との婚姻はいよいよ具体的に。何とか先延ばしにしたい忠清だが……

吉乃が、いつまでも自分が天野家にいては唯が甘えてしまうから家に帰る、と言うと、天野信近が、小平太の母を亡くして自分は独り身、どうかこの家にとどまって自分の世話をしてくれないかと告白するが、やんわりと即答で断わられる。

また高山と戦になりそう。いつの間にか軍議に参列するようになった成之が、先鋒を買って出て、忠高から承諾される。が、うさん臭いものを感じた唯は後をつけ、高山の手の者と如古坊と成之が三人で、「先鋒が裏切れば羽木は総崩れだ」と密談しているのを聞きつける。が、聞いていることを成之に気付かれ、城へたどり着いたところで酒を飲まされ、ぐでんぐでんに酔っぱらう醜態を演じてしまう。

そのまま成之の部屋に連れ込まれるが、事態に気付いた忠清が唯を救出。そして唯に向って「お前はこの世界の人間ではない、お前の助けなどいらない」と言い、それを聞いた唯は、それが忠清の本心かと失望する。が、吉乃に背中を押されて忠清に会いに行き、気持ちを伝える。ちょうど翌日は満月。忠清は、「明日は二人で遠乗りをしよう」とデートに誘い、「もう一度だけ、女の格好してもらえないか」と頼む。

「お前のことは生涯忘れぬ」という忠清に、「やだ、まるでもう会えないみたい、3分後には戻ってきますから」と言い、平成に戻るが、尊から「もう二度と戦国には行かれない」と聞かされる……

雑感

全12回だからまだあと4回もあるわけだが、一体どういう展開になるのだろう。予告編を見ると、これが今生の別れとはならず、再会するようだが……(まあ、そうでなければドラマは終わりなのだが……)。

吉乃は、筋が一本通ったところのある、気骨ある女性だが、もとは武家の出身なのであった。ともさかりえは昔「友子の場合」の主演をしたことで名前を知ったが(原作漫画を好きだったため、映画は見ていない)、演じるのを見るのは実にこれが初めてだ。うまいなあと思う。

成之の密談を唯に聞かれたことに気付いた時、なぜ殺そうとしなかったのだろうか。足軽が一名くらい死んだとて、なんとでもなろうに。忠清暗殺未遂の真相も知っていそうだし、高山の間者に仕立て上げることにも失敗した今、生かしておいては致命的だと思うが、成之の思惑はどこにあるのだろうか? また、唯から真相を聞いた忠清は、なぜ成之を処罰しようとしないのか? この謎は来週解けるのか?

唯が警護役になって裃を着た姿は格好よかった。「おんな城主直虎」で柴崎コウが武士の姿(男装)した時もカッコ良かったが、美人はみな男装してもカッコいいのか、人によるのか。

しかし、肝心の女装(?)した姿は、あまり素敵ではなかった。本当に「女装」しているように見えた。第4回の時は信じられないほど美人だったのに! 今回もあやめプロデュースなのに!



映画ランキング

(2020/6/7 記)