窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「麒麟がくる」までお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル「国盗り物語」

大河枠で放映。「国盗り物語」は1973年放送。司馬遼太郎原作の作品。

国盗り物語」主要出演者:カギ括弧内は役者の誕生日後の満年齢

雑感

先週はピンポイントで詳しく解説したが、今回はそれとは違い、比較的まんべんなく紹介された。総集編の総集編、という感じ*1

僕が唯一記憶にある、道三と信長の会見のシーンをちゃんとやってくれたのでよかった。覚えているのはここだけだと思っていたけど、信長と光秀の出会いのシーンとか、本能寺で信長が弓で応戦するシーン、光秀が竹槍で刺されるシーンなどは覚えがあった。と、いうことは……。今回の説明では触れられなかったが、信長に仕える前に長く京で足利家に仕えていた光秀は、都の(上品な)礼儀作法をわきまえていたが、その素養のない信長を田舎者だと感じていた。そうした差別意識を当初から持っていたことも終盤の破局につながる伏線として描かれていたはずだ。

それにしても、登場人物がみな若い。上に主要な役者の当時の年齢を記しておいたが、ハセヒロさんが43歳であることからわかるように、近年の大河は高齢化が進んでいる。帰蝶役の川口春奈は若々しくていいなと思っているが、当時の帰蝶の方がさらに若いのだ。大河ドラマは、脇役にベテランを廃するのはよいが、主役・準主役級には(実績や知名度が乏しくても)若い人をあててほしいと思う。溌溂とした演技を見たいのだ。



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*1:もっとも、マスターテープは総集編しかないようなので、それ以上詳しく掘り下げることはできないから、当然の帰結か。映像の状態もあまりいいものとはいえなかったが47年経つことを考えるとやむを得まい。