窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「麒麟がくる」総集編第二週「動乱」

放映日

  • 2020年8月16日

雑感

麒麟がくる」再開まで、三回にわたって総集編を放映する。その第二回目。帰蝶が信長に嫁ぐまでだったので、第九回から第十五回まで七回分をまとめたことになる。

前回は八回分のまとめだったため、少々駆け足で分断が激しかったが、今回は余裕があったからか、はたまた先週の僕のブログを制作陣が読んだせいか(?)、ドラマとしても鑑賞に堪えうるものとなっていた。

冒頭で、斎藤利政に呼び出された明智光安は、光秀に利政に対する不満ばかりを言うが、いざ利政の前に出ると従順な言葉を並べるくだり。光安の八方美人ぶりは西村まさ彦の芸の極みで、それが表現されていたのはよかった。

織田信広と竹千代との人質交換の様子を探るように言われて、光秀が「鬼め!」と吐き捨てるシーンや、今川と織田との戦の調停を将軍に頼むと金がかかるから「わしは金は出さん」と利政が言うシーンと、ケチで、光秀をこき使うところもちゃんと描かれていたし、また、帰蝶が十兵衛のことが好きで、十兵衛に会うために明智荘にたびたび来ていたことが妻木でも噂になっていたと煕子が言うところもちゃんと残っていたのはよかった。

とにかく、キャラクターの性格描写が結構細かく描かれていて、粗筋だけの前回に比べてぐっと奥行きがあった印象だ。

個人的に、信長が竹千代に、人質交換は断わりたいが、兄を見殺しにするのも躊躇する、と言ったのに対し、竹千代が「敵の懐に飛び込むのも策かと」と告げるシーンと、信長が貴重といちゃこらしているシーンは欲しかった(その分、駒ちゃんがロープの上で宙返りするシーンは省いてよい)、と思うが、このあたりは人それぞれだろう。

次回は六回分をまとめることになるので、かなりじっくりと描かれるのではないか。楽しみだ。



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