窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「私の家政夫ナギサさん」第八話

サブタイトル

  • 「おじさんと敵と恋の三角関係!? 本当に大切な人は誰」

放送日

  • 2020年8月25日

概要

公式サイトより転記:

メイ(多部未華子)とナギサさん(大森南朋)の親密な様子を目撃した田所(瀬戸康史)は、二人が親子ではないと確信。ナギサさんに核心を突く問いを投げかける。すると、ナギサさんは田所を伴い、メイの部屋へ……。ナギサさんの表情から状況を察したメイも観念して、田所にこれまで隠し続けていたヒミツを告白することに。

そんな中、天保山製薬ではこれまで経験したことのない症例の問題が発生。メイは田所に相談を持ち掛ける。

一方、ナギサさんは唯(趣里)から「ナギサさんに本社への異動の話が出ている」と聞かされ、思わず動揺してしまい……。

田所も同類だった

田所とメイが一緒に帰宅すると、田所の部屋から水が漏れている。慌ててドアを開けたメイが見たのは、しばらく前の自分と同じ、散らかり放題の部屋だった。田所は、こんな部屋の汚い人間から好きだとか言われても困っちゃいますよね、と自虐的に笑うが、メイは既視感に襲われていた。もちろんメイの取った行動はナギサに電話すること。すぐにかけつたナギサは、朝までに部屋をきちんと片付ける。その手際に驚いた田所が感心すると、メイはまるで自分が褒められたかのように得意になる。

陶山薫はいいやつ(そしてすごいやつ)

肥後先生と食事の約束があり、田所から告白され、どうしていいかわからないメイは、薫を自宅に呼んで相談する。外ではなく家に呼んだのは、もちろんナギサの料理を食べるためだ。最初は薫と二人で話をしているのだが、途中でナギサが口を挟んでくる。なんでこのオジサンが話に混ざってくるの? と薫は驚くが、その受け答えで、メイが自分よりもナギサを信頼し、その意見を拝聴している様子を見て何事かを悟る。

ナギサと一緒にメイの家を辞した薫は、ナギサに「ずいぶんメイに信頼されているんですね」と話しかける。「私はメイさんのお母さんみたいなものですよ」「いいんですか? 娘さん、嫁にいっちゃうかも知れませんよ」「わ、私は家政夫ですから……」「それって自分の気持ちに向き合わない理由になるんですか? 私って、昔からこういうことだけは勘が働くんです」と薫に詰め寄られてナギサは眼をキョドらせる。

肥後先生の恋の行方

何週間もほっておかれた肥後先生とメイとの食事の約束がようやく実現。が、メイの答えは「真剣に向き合いたいと思っている人がいるんです」。はっきり言ってもらってよかったです、と精一杯明るく答えた肥後は、今夜は北斗の拳を語り合いましょうと持ち掛ける。そうか、北斗の拳は肥後先生が好きだからと(話を合わせるために)本を買ってきたところから始まったんだった。

瀬川くんも異動

間もなく研修期間が終わり、その後の配属先は改めて決められる。堀江は、このまま残してもらえるように掛け合うというが、天馬あかりは「いなくなっちゃうの……?」と目をうるうる。お前らいつの間に……(どうもスピンオフ「私の部下のハルトくん」でそーゆーことになっているらしい)。

今日の宣伝

ナギサさんのエプロン。真っ当過ぎて面白くない。

今日の北斗の拳

今日は北斗の拳みがたっぷりだった。

  • ナギサと田所が一緒にいるのを見たメイが「私はもう死んでいる」
  • 田所に正面から向き合わないと、と思ったメイが北斗の拳の単行本を何気なく開くと、そこにあったセリフは「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ」「愛ゆえに人は悲しまねばならぬ」(サウザーの有名なセリフですね)
  • メイに振られた肥後先生「哀しみを知らぬ男に勝利はないのだ」(フドウはこの言葉をつぶやいて絶命してしまうのだが……)

雑感

次回が最終回らしい。普通、ワンクールは10回か11回。全9回は短くないか? 当初の予定通りなのか、新コロナの影響で放映が伸びたための措置なのか。今回は各方面の恋愛問題に関して、これまで棚上げになっていたことを一気に片付けた感じだ。

とにかく肥後先生が哀れだ。婚活アプリでいいねをつけられたから誘ったのに、さんざんはぐらかされた挙句に答えがこれでは怒ってもいいところだが、大人の態度を示した。立派だ。それに対してメイの態度はちょっと。恋愛経験に乏しいから、は言い訳にならない。人としての誠意の問題だと思う。

婚活の相手と考えたら、薫でなくても田所一択だろう。第四話で公園で意気投合している様子を見て、この二人は本当に似ているんだな、と思った。だから仲良しにはなれるだろうが、結婚となると似過ぎていてどうかな、とも思った。その問題が今回も浮上する。ただし家事に関しては何を気にしているのかと思う。メイは既に家事は外注できることを学んだのだ。二人で働けば経済的にも余裕があるだろうし、唯に頼んで毎日でも誰かに来てもらえばいいのだ。それより同業、同職種で競合会社というのは、いくらなんでもマズイでしょう。地区も同じだし。これは簡単にクリアできない問題だと思う。

ナギサに関しては……アンタ何やってんの、という感想しか出て来ない。プロだというなら、プロらしく仕事しなよ、と思う。

冒頭でメイが「やっぱ私仕事できるわ……」と悦に入るシーンがあったが、自分にはメイが仕事ができるとは思えなかった。メイだけではなく、ナギサも古藤も田所も、あまり仕事ができるようには思えない。唯一「できる」と思えるのは陶山薫のみ。能力もそうだし、性格も一番まともだ。この子だけが本ドラマで唯一の救いである。



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