窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ハコヅメ」第09話

最終話。最後まで面白かった。

放送日

  • 2021年9月15日

あらすじ(公式サイトより)

川合が作成した似顔絵によって再び動き出した桜ひき逃げ事件の捜査。とはいえ、簡単に進展があるはずもなく、一週間が経過する。

そんな中、鑑識検定上級の資格を持つ藤と源は、車上荒らしの被害車両の鑑識作業にあたる。川合にわかりやすく教えるため、ベテラン鑑識長と新任巡査になりきる藤と源。次第に謎の鑑識コントがツボにハマる川合と伊賀崎だが……。

そんな矢先、隣の村川署から、守護天使の似顔絵に似た男が現れたという情報が! 果たして守護天使の正体とは…!? 3年越しの事件の核心に迫る最終話!

感想

長い話のはずなのに、この一話でどう収まりをつけるんだろう、源の父親もまだ登場していないが、今日いきなり出てくるのか、などと訝しんだが、守護天使の逃亡先を案内する役は伊賀崎が担当し、うまく話がまとまった。源父は登場せず。従って父との葛藤もなく、すんなり話は進んだ。

3年越しのひき逃げ犯人(と見られる被疑者)を確保し、事件は解決したが、時計を見るとまだ20分も残っている。ダラダラと話が続くのはイヤだなと(「踊る大捜査線」のテレビ最終話の、犯人確保までのテンポのよさと、その後のテンポの悪さを思い出しつつ)考えていたらとんでもなかった。桜の退官騒動に川合の部屋飲み、そして日常へととんとん話が進み、全く飽きる間がなかった(警察権のお犬様騒動は、それだけでコントがひとつできる内容だが、飲み会の場での川合のセリフだけで消化されたのには驚いた)。

第一話から最終話まで、コメディとシリアスのバランスが極めて高いレベルで調和した、良いドラマだった。シーズン2を期待する声もあるが、期待も何も、ここまできたらやらないわけがないだろう、と思う。

その他雑感

  • 藤と源の鑑識のシーンはコメディパートとして作られたのだろうが、今回に限り全く面白くなかった。
  • ようやく藤の同期の女子会が開催された。みな桜のわがままを聞いて、髪を長く伸ばしていたのだが、そのことに触れられなかったのは残念。
  • 聖子が日本酒の瓶の中身を入れ替えたことに誰も気づかず、女性警察官で酒の味がわかるやつはいないとほくそ笑む聖子だが、安酒と入れ替えたらわかる人はわかるだろうが、同等・同傾向の酒であれば素人にはわからないだろう。しかし「同等・同傾向」なのであれば、別に騙したことにはならないのではないか。
  • 川合が桜に向かって藤の悪口を怒鳴り散らす、クライマックスシーン。普通、大きな声を張り上げると声が濁るのだが、永野芽郁の声はあくまで澄んできれいだった。だから心地よく耳に響く。こんな声の持ち主は滅多にいないのではないか。
  • オリキャラの鈴木君、最後まで哀れだった。
  • 周囲でハコヅメロスを口にする人は少なくないが、確かにハコヅメロスといえばハコヅメロスだが、自分は山田ロスだ。自分でも意外。いや全く彼はいいキャラをしているよ。病みつきになる。


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