窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

アタック25 最終回が見られてよかった

最終回特番の1時間番組。過去のチャンピオンから筆記試験を勝ち抜いた12名が予選を行ない、4名で決勝を行なう。

出場者の経歴紹介を聞いていると、この人たちはほとんどプロみたいなものなんだな……。クイズ番組の賞金だけで生活はできないから、プロという言い方はおかしいかも知れないけど、普通の一般参加者とは別格の存在だ。過去のチャンピオンの中からさらに選りすぐられた人なのだから、別格で当然なのだが……

予選参加者の中に山内奈緒子さんがいて、前回出場時のVTRが流れた時にあっと思った。当時は今尾さん、1998年10月11日にパーフェクトを達成。この時のことは覚えている。児玉さんが異様に興奮していた。時が経ち、すっかり容姿は変わってしまったが、笑った顔は往年のまま。こういうことがあるのが長寿番組のいいところなのだ。

予選は早押し問題で、2回間違えると失格。4回正答すると勝ち抜け。間違いが1回は許容されるというのはいいルールだと思った。1回間違えてしまった人は、もう1回間違えると失格だから、ボタンが押せなくなってしまうのではないかと思ったが、ほとんどの人が果敢に回答している。失敗を恐れては得点もない。さすがは歴代チャンピオン。逆に4問正答で勝ち抜けは簡単過ぎないかと思ったが、これが皆さん伯仲していて、なかなか勝ち抜けない。いいバランスだった。

勝戦はいつものルール。あてずっぽうで「一番若い赤が優勝かな」と呟いたら当たった。最後の問題の回答が「エピローグ」、旅行問題の回答が「秦の始皇帝」。よく練られた問題だった。

決勝に出場した日高大介さんは(番組でも紹介されたが)別のクイズ番組で問題作成を担当している人。この鼎談ではクイズマニアの視点でばかり語られていて、興味深いけどピントが外れているのではと思われる箇所も多いがそれはそれとして。

この中で日高さんは、パネルの取り方に関して次のように発言している。

パネルの取り方は深いんですよ(笑)。矢野が出るって決まったとき、矢野の家に行ってパネルの取り方を研究するために、100戦、200戦平気でやってましたからね。ちなみに、今現在の僕も、最終回に向けてワンチャンあるので、頭の中でパネル取りのシミュレーションをしていたりしています(笑)

今回、歴戦のつわものばかりなので、どのようにパネルを取るのか注目していたのだが、日高さんは「アタック25」でよくある、「回答数は多くて、中盤まではパネルを大量に確保するが、終盤にひっくり返されて負ける」典型例で、正直なところ、パネルの取り方はあまりうまくないな、と感じた。もっともアタックチャンスに正答できていればそのまま優勝できたはずなので、紙一重ではあったが。

だだし、日高さんの回答は、問題の途中で設問を予想して回答するという、神がかり的な対応を見せ、一流の技をまざまざと見せてくれたという点では最終回にふさわしい、見ごたえがあった。


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