窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(23):やさしい人たち

第五週「1946-1947」(水)

放送日

  • 2021年12月1日

出演

概要

安子の芋飴は一部で評判になり始めていた。

小川家で流れる「カムカム英語」を塀の外で立ち聞きしつつ、立ち眩みを起こした安子を、澄子は家へ入れて寝かせ、気付いた安子に食事を勧める。あんたの芋飴、子供らが気に入ったので、またほしいと思っていた、と言う。食事のお礼に子供の服に穴が開いているのを繕うと、その裁縫の腕を見込んだ澄子が近所から繕い物の仕事を取ってくる。繕いの仕事をした時には飴をおまけにつけることにし、それは大阪の主婦たちに喜ばれた。同時に芋飴の評判が広がることにもなった。

雑感

これまで辛いことが多かったが、ようやくここへきて、親切な人に囲まれ、いろいろなことがうまくいき始める。今日はほっとして見られた。

小川家は、澄子が親切なだけではなく、子供たちは「飴のおばちゃん!」と安子のことを呼ぶし、旦那は家に見知らぬ人が寝ていても気にせず猫の話をするし、明るく、社交的というか人見知りしない人たちだ。旦那が生きていることや、家が焼けずに残っていること自体もそうだが、裕福な家に見える。安子なりに、売り歩く時に裕福な住宅街を回っていたのだろう。

澄子はお金を恵んだりはしない。そうではなく、近所の人に話をして、繕い物の仕事を作ってあげる。こうしないと一時的な援助で終わってしまうし、当人の誇りを傷つけてしまうことを直感的に察したのだろう。本当の意味で親切な人である。今後大坂編では、何かと彼女を頼っていくのであろうか。

るいが小川家の子供二人と一緒になって「カムカム英語」を聞き、「シックス」と叫ぶ姿がかわいかった。



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